メジャー通算215セーブ右腕を彷彿…アメリカで高評価の「巨人の右腕」は
レジェンド左腕が語るクローザーの難しさ
野球は9回の3アウトを取るのが最も難しいと言われている。抑えを任せられる投手の重圧は計り知れない。現役時代に日本記録の通算407セーブをマークした岩瀬仁紀氏は抑えについて、週刊ベースボールのインタビューで以下のように語っている。 「抑えはチームの勝敗が直結するところですからね。勝っているゲームの最後を締める大事な役割。自分がチームの屋台骨を背負っているんだと、そういう気概を持って投げていました。自分は(プロ6年目に)中継ぎからの転向でしたが、抑えはやってみたいような、でも少し怖いような気持ちでいました。いざ(落合博満監督に)抑えをやれと告げられたときは、これは相当な覚悟を持ってやらないと務まらないぞと。責任がまったく違いますから。実際にやってみてそのとおりでした」 「中継ぎは自分の後ろがいる。でも抑えはいない。自分の代わりに投げてくれる投手はもういないし、いたらダメなわけです。また中継ぎのときは最後のアウトがどこか分からない。見当はついていても、投げていて『交代』と言われて初めて代わることができる。でも抑えは最後のアウトがはっきりと分かり、だからこそ難しい。その最後のアウト1つをどう奪うか。どうしても意識してしまうし、急いでしまう。自分の中ではそこを冷静に、落ち着いているように見せるのが難しかった」 混戦が続くセ・リーグ。1つの白星に大きな重みがある。大勢は抑えでシーズンの最後まで完走できるか。巨人の命運を握るキーマンであることは間違いない。 写真=BBM
週刊ベースボール