新人戦で完全Vの荒木優奈「差があったので焦らずにプレーできた」 プロテスト不合格から成長
荒木優奈(Sky)が6バーディー、5ボギーの71で回り、通算12アンダーで初日から首位を守る完全優勝でプロ初タイトルを手にした。70の永田加奈恵(フリー)が2打差の10アンダー2位となった。 熊本出身の荒木は22年には日本ジュニア選手権を優勝。2度目の挑戦でプロテストに合格し、今大会でプロ初優勝を挙げた。不動裕理、上田桃子ら同郷の先輩が制し、後に賞金女王になった登竜門の大会でもあり「名のある方々が取った大会を自分も取れてうれしい。来年から活躍していきたい」と喜んだ。 最終日の18番は第2打を池に落とすもボギーでしのぎ、2打差の逃げ切り。「(最初の)2日間でショットで流れを作れた。3打差をつけられたのが大きかった。差があったので、焦らずにプレーできた」。前半を1オーバーも落ち着いてプレーし、10番で2メートルのバーディー、13番で7メートルを沈めると、15番まで3連続でスコアを伸ばした。 昨年のプロテストに不合格となったが「落ちて1年間しっかり準備できたからこそ、ここで優勝できた」と振り返る。1年の成長ぶりを「ショット力が良くなり、安定してスコアを出せるようになった。修正できるようになり、悪い時でも落ち着いてできている」と分析する。アイアンを中心にクラブ調整を行い、主催者推薦でツアー出場を経験したことも大きかった。 来季前半戦の出場権をかけた最終予選会は37位で一定の出場資格を持つ。オフに向けて「ドライバーでフェアウェーキープができるようになれば、得意なアイアンでチャンスにつけられる回数も増える。ブレないスイングを作るために、体力強化したい」。将来は「(国内年間女王の)メルセデス・ランク1位になって米ツアーにも行きたい」と意気込んだ。
報知新聞社