32歳、都内で「年収400万円」って低いですか? 地元では「年収300万円」そこそこの求人が多いので、わりと稼いでいるほうだと思うのですが…
自分の年収が周りの人と比較して多いのか少ないのか、気になる人もいるでしょう。都内で年収400万円というと、少し低めと感じるかもしれませんが、実際のところはどうなのでしょうか。本記事では、エリア別の年収や30代の平均的な年収について詳しく見ていきます。 ▼会社員で「年収1000万円」以上の割合は? 大企業ほど高年収を目指せる?
大都市や関東圏の都道府県は年収が高めの傾向あり
転職・求人サイトのdoda(デューダ)が発表している、2022年9月から2023年8月の1年間でdodaに登録した約63万人の平均年収を都道府県別に集計したデータでは、東京都の年収は全国で最も高く、455万円(男性:514万円、女性400万円)でした。 一方、厚生労働省が公表している「令和5年賃金構造基本統計調査」でも、都道府県別にみた賃金で最も高かったのは東京です。このデータでは、月収は約37万円となっており、仮に賞与を年間100万円とすれば、年収は544万円となります。 図表1
厚生労働省 令和5年賃金構造基本統計調査 この金額差は調査対象の違いによるものであり、どちらが正しいというわけではありません。東京は大企業が多いイメージから全体的に高収入なのではと連想しがちですが、実際には日本の99%以上は中小企業であり、東京でも大部分は中小企業が占めています。 また、東京、横浜を擁す神奈川などの大都市圏はもちろん、茨城県や栃木県なども含め関東圏は平均して賃金が高い傾向にあります。
年代別にみると、30歳年収400万円は平均的
次に年代別の年収を比較してみましょう。 同じく厚生労働省の資料によると、30~34歳男性の平均月収は約30万円となっています。男性の場合、収入は徐々に増えていき、50代後半にピークを迎えることが一般的です。32歳で年収400万円であれば、10年、20年後にはさらに年収が上がることも十分期待できそうです。 図表2
厚生労働省 令和5年賃金構造基本統計調査 ただし、業種によって年収の推移には差があるようです。全ての企業が同じとは限りませんが、例えば運輸業・郵便業などは年齢が上がっても年収が増えにくい傾向があります。一方で、医療・福祉分野や、製造業は、高齢になっても年収が下がりにくいようです。