私たちの家計を直撃する「ガソリン価格」、実は「税金」が4割を占めてるってホント?その内訳とは【帝国データバンク情報統括部が解説】
ガソリン代の内訳…ガソリン税と石油税は常に同一金額
ガソリン税と石油税は、ガソリン本体価格がいくらであっても同一の金額がかかっています。つまり、「ガソリン価格が上がった」というのは、ガソリン本体価格が上昇したことを意味するのです。 これらの本体価格と税金を合計した金額に、10%の消費税が適用されることになります。したがって、1リットル当たりのガソリン価格=本体価格+ガソリン税(28.7円、本則税率)+ガソリン税(25.1円、暫定税率)+石油石炭税(2.04円)+温暖化対策税(0.76円)+消費税、で構成されています。 例えば、レギュラーガソリンが1リットル当たり180円の時の税金の内訳を確認してみましょう。ガソリン税(本則税率28.7円、暫定税率25.1円)と石油税(2.8円)はガソリン価格にかかわらず固定です。 また、原油価格等により変動する本体価格は107円です。これらの合計額に消費税率10%分の16.4円がかかってきます。したがって、レギュラーガソリン1リットル当たり180円の時、税金は73.0円となり、全体の41%を占めていることが分かります(図表)。 2024年4月8日時点で、レギュラーガソリンの全国平均価格は175.0円です。過去最高値(186.5円)を更新した2023年9月4日時点より10円ほど値下がりしているものの、引き続き170円を超える高値が続いています。 ガソリンなどの燃料は経済活動や日常生活に不可欠であり、価格動向が景気に与える影響も大きいため、その動向には注目が集まります。 帝国データバンク情報統括部
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