<消費増税>電車賃、ジュース、ディズニー…値上げはどうなる?
10月1日に発表された、消費税8%への増税。1989年4月に消費税法が施行され(税率3%)、5%に引き上げられたのが1997年。来年4月に、17年ぶりに引き上げられることとなります。引き上げに伴い、当然気になるのが各種サービスの値上げ動向です。みずほ総合研究所では、増税に伴う家計負担は年収300万円未満世帯で平均5万7529円、年収1000万円以上世帯で同14万2147円増加すると試算しています。身近な商品・サービスの価格はどのように変わるのでしょうか。
ATM手数料やたばこも
(1)「スイカ」「パスモ」は1円刻みの値上げへ 国交省では、運賃への消費税分転嫁を「105分の108」と計算し、約2.86%とすると発表。また、現金で運賃を支払う場合は10円単位での切り上げを認めています。これに対し、対応が異なるのが各地域のICカード。JR東日本と首都圏の私鉄で使われる「スイカ」「パスモ」は1円刻みの値上げですが、関西圏の「イコカ」「ピタパ」では10円刻みの値上げの方針 。産経新聞の報道では「200円の区間で単純計算すると、10円刻みでは四捨五入のケースで210円、1円刻みだと206円」と運賃値上げの例が報じられています。 (2)清涼飲料の店頭価格、増税分値上がりの見通し 読売新聞は10月19日、「清涼飲料の店頭価格がほぼ一斉に増税の3%分値上がりする見通し」と報じました。記事内では業界内で増税分値上げを申し合わせる「転嫁カルテル」を公正取引委員会へ届け出る予定と報じられましたが、全国清涼飲料工業会では21日に報道は正式発表ではないと発表しています。 ちなみに、缶ジュースの価格が100円から110円になったのは消費税法施行後3年の1992年、120円となったのは5%に引き上げ翌年の1998年からです。 (3)ATM手数料、108円に 時事ドットコムの10月1日の記事では、金融機関のATM手数料も引き上げる方向へ検討されているとのことです。増税が決まれば、引き出し金額が1万円以下で108円(現行105円)、1万円を超えると216円(現行210円)となる見込みです。 (4)ディズニーランドも値上げ 「東京ディズニーランド」「東京ディズニーシー」を運営するオリエンタルランドは、増税に伴いチケット料金の値上げを行うことを10月18日に発表しました。この値上げにより、大人=6200円だった1デーパスポートが6400円、大人=5万2000円だった1パーク年間パスポートが5万3000円となるなどの価格改定となっています。 (5)たばこ、最大20円値上げ? 大幅な値上げが予想されているのがたばこです。読売新聞が報じたところによれば、自動販売機では1円刻みの値上げに対応できないため、値上げ幅を10円または20円と想定。具体的な銘柄の発表は年明け頃と報じられています。