「坂田塾」から始まった“つながり” 安田祐香が意気込むホステス大会
◇国内女子◇ミヤギテレビ杯ダンロップ女子オープン 事前(19日)◇利府GC (宮城)◇6638yd(パー72) 【画像】夏休みを満喫した渋野日向子がこちら。シャフトの色も変わった 安田祐香と用具契約を結ぶ住友ゴム工業(ダンロップ)の繋がりは、7月に76歳で亡くなったプロゴルファー坂田信弘さんが主宰した「坂田塾」から始まった。同社のクラブを初めて使用したのは小学3年生のとき。通った神戸校に貸しクラブとして用意されていて、「当時はカーボンシャフトだったり、今のスペックとは違うけど、大人用のクラブを使わせてもらって」競技ゴルフの道を歩み始め、プロゴルファーになった。 クラブ、ボールと同社製品を使い続け、プロ5年目の今季は6月「アース・モンダミンカップ」で単独2位になるなど年間レースで17位。出場24試合でトップ10が6回。残り10試合ありながら、すでに過去最多4回(23年、20-21年)を上回る。 昨季と今季のスタッツを見比べてみても「特別何かが良いわけではない」と数字が大きく変動した項目があるわけではない。それでも平均パット数は「29.0274」(全体18位)で、パーセーブ率は「86.9863%」(全体18位)を記録する。「全体的にミスの幅が狭まった。ミスショットも飛んでくれていたり、そういう小さいことかな」とスキルの底上げを指摘した。
次週のメジャー「日本女子オープン」(茨城・大利根CC西C)の出場権は8月12日時点のメルセデスランキングで上位30位に入って手に入れた(現在同ランク17位)。予選会に挑むことなく、プロになってから初めてのフィールド入り。舞台に立つのは4度目になるが、前回の出場はアマチュアとしてプレーした2019年大会だった。「(日本女子OPは)ほかの大会とは違う試合の雰囲気がある。飲まれないようにしたい」と普段とは少し異なる感情を入り混じらせる。 その国内メジャーの舞台へ勢いづくのに、まずは今週を「初日からいいゴルフをしたい」という気持ちは強い。21年大会は8位でスタートを切り、22年、23年はともに4位発進といずれも好調な滑り出しをしてきた大会。昨年は最終日に「73」と失速して11位で終えたが、最終組に入って優勝争いを演じた。ツアー初優勝へ「今年もいい位置で盛り上げたい」。ホステスプロの一人として、初日は午前10時45分にティオフする。(宮城県利府町/石井操)