アウディのEVを堪能しつつ未来を考えるツアーに参加! 北海道の大地を巡り改めて「カーボンニュートラル」の大切さが身にしみた
風力発電で地域の電力を支えるオトンルイ風力発電所
サロベツ湿原の次の目的地は、オトンルイ風力発電所だった。高さ約100mの風車を28基有しているオトンルイ風力発電所は、北海道の風力発電のパイオニアともいえる施設で、2004年の設立からこれまでの20年間で累計1000テラWhの電力を供給してきた。これは、火力発電所と比較した場合、年間で約70万トンのCO2排出量削減効果をもたらしたことになるという。 オトンルイ風力発電所の風車はすでに設置から20年を経過しており、近々新しい風車へのリプレイスが予定されている。リプレイスが実施されると、これまでは750kW級28基で運営されていたものが、4200kW級5基に置き換わるという。28基が5基に変わるため、見られる風景も大きく変化することが予想される。約3kmにわたって風車が並ぶ風景を見たければいまのうちだ。なお、オトンルイ発電所が面している道は「オロロンライン」と呼ばれ、道内でも屈指の絶景を誇るドライブウェイとなっていることも付け加えておこう。 こうしてツアー1日目は3カ所を訪れて終了。稚内から旭川まで、約300kmをアウディe-tronで移動した。 さて、日が変わってツアー2日目。そのスタートはアウディ旭川での急速充電体験から。アウディ旭川は150kW急速充電器「アウディウルトラチャージャー」を1基2口設置しており、アウディe-tronオーナーはもちろん、グループ会社であるポルシェ、フォルクスワーゲンのEVにも充電サービスを提供する「プレミアムチャージングアライアンス」の拠点としては日本最北端。前日、約300kmを走破したe-tronの充電も、アウディウルトラチャージャーなら約30分で終了することが可能だ。 アウディ旭川で急速充電体験をした後はツアーのラスト、未来共創ミーティング。旧国鉄工場をリノーベーションした「CoCoDe旭川」にて、フォルクスワーゲングループ社長でアウディジャパンブランドディレクターであるマティアス・シェーパース氏とNPO法人北海道グリーンファンド理事長の鈴木 亨氏、北星学園大学の藤井康平先生、北西学園大学生・大学院生と、風力を始めとした北海道における再生可能エネルギーのポテンシャルや課題を語り合った。 こうして、アウディ・サステナブル・フューチャー・ツアー第5弾、風力発電に取り組む北海道北部の街をアウディe-tronで巡る旅は幕を閉じた。今回は1日目、稚内から旭川まで、約300kmをアウディの各e-tronを乗り換えながら移動したが、300kmのうち約3分の2は一般道移動。にもかかわらず、ほとんど疲れを感じなかったのは、北海道特有の広くて真っ直ぐな道が多かったことを割り引いても、e-tronの静粛性の高い走りと乗り心地のよさ、そして余裕のある動力性能が寄与していたことは間違いないだろう。 持続可能な未来は、アウディ1社だけの取り組みではとうてい実現することはできない。アウディは、再生可能エネルギーを活用する地域の行政担当者や事業者、生徒や学生たちと持続可能な未来を一緒に考え想いを共有する仲間づくりの旅「サステナブル・フューチャー・ツアー」を、今後も続けていく予定だ。
TET 編集部