来たぞ、われらの『ウルトラマン』!20周年迎えるPS2の名作ACT【特集】
本作には複数のゲームモードが実装されていますが、目玉は原作「ウルトラマン」の大まかな物語を追っていく「ストーリーモード」。こちらでは簡単なあらすじを挟みつつ、第一話「ウルトラ作戦第一号」~最終話「さらばウルトラマン」まで、選出された11エピソード分を、初代ウルトラマンを操作して怪獣たちと戦うモードとなっています。
ウルトラマン時の戦闘システムはエネルギーが無くなる前に怪獣の体力を削って倒す形となっており、敵・味方ともに動作がゆったり目で重量感のある仕上がりです。
ウルトラマンの攻撃手段には打撃・投げ・必殺技がありますが、初代ウルトラマンだけあってか投げ技が強い印象を感じます。本作の必殺技システムは基本的に、攻撃を与えたり、ガードに成功するとゲージが溜まり、逆に攻撃を受けるとゲージが減るシステムであり、相手を拘束しつつ攻撃を加えられる投げ技は特に優秀。倒れた相手には馬乗り攻撃になったり、尻尾のある怪獣にはジャイアントスイングができたり、派生が豊富なのもあって積極的に投げを出したくなるゲームバランスです。
さらに、ゲームの都合か一部オリジナル要素はあるものの、ストーリーモード中は原作再現も多々あり、バルタン星人(二代目)にスペシウム光線が防がれたり、ジェロニモンの羽をむしれたりするほか、有名なスプーンで変身しようとするシーンも収録されています。
エピソードによっては、ジェット・ビートルやハヤタ隊員での戦闘シーンも挟まり、戦闘のメイン要素ではないものの、原作の雰囲気を醸し出す一助となっています。
他のモードも充実しており、2人プレイ用の「怪獣大乱闘モード」ではストーリーモード中では敵だったり、カメオ出演程度だったりした怪獣同士の対戦ができ、シングルプレイ用の「怪獣天下モード」では怪獣たちを操作して連戦することになり、最終的にウルトラマンとの対決が可能です。
また、原作エピソード名・地名でもあった「怪獣墓場」はモードの一つとして実装され、宇宙ビートルを操作して、宙に浮いた怪獣を調べるとCG・解説が見られる一風変わった作りで、何と、□ストーリーモード中には登場しないにもかかわらず□、わざわざ同エピソードの主役である「シーボーズ」も用意されています。