“道後温泉本館”全館営業再開まで1か月!「未来につなげるスタートの年に」地元ホテルや商店街店主の取り組み
他のお店でも… 巴堂本舗 大橋成行さん: 「ようやく待ち望んだって感じで。最近の流れとしては食べ歩きが多いので、うちとしては小分けにして皆さんにその場で楽しんでもらえるような形にしたいと思う」 およそ3000年の歴史を誇る‟日本最古の湯”が130年ぶりの化粧直しを終えようとしている今、更なる魅力アップへ、道後の関係者はエンジン全開で準備中です。
道後のホテルもニーズに合わせ進める設備改修
宝荘グループ 宮﨑光彦代表: 「この木造の建物、温泉として利用しながら残しているのが、世界的なサステナブルな潮流のある意味最先端じゃないかなと思う」 道後で3つの宿泊施設を運営する宝荘グループの宮﨑代表です。
今月中旬から始まるのが… 宮﨑さん: 「こちらをベッドルームにする予定です」 「本物の価値ある建物の再開に合わせてですね、私共宿泊施設も商品力の向上をそれに伴うような形で努力していきたいと思っていましたので、 今年度2館につきまして、更なる高付加価値の事業を行う予定」 国の補助金を活用した施設の改修です。家族連れなど団体向けのホテル椿館では、50室ある「和室」のうち、19室を「和洋室」に。 「就寝の時にはベッドで、というニーズが多いんですよね。外国人の方も布団でという方もいらっしゃるが、どうしてもベッドのニーズが多いので」 外国人や、お年寄り、体が不自由な人誰もが自分に合ったくつろぎ方ができるよう、畳とベッドの両方を取り入れた「和洋室」を増やします。
また、全室露天風呂付きの個人型旅館、道後御湯では… 宮﨑さん: 「いまコロナが明けて外に行って気分転換をして、コミュニケーションを図りたいという企業さんも、首都圏では多いんですよね」 倉庫やバックヤードとして使っていた建物を、宿泊者向けのトレーニングジムやサイクルピット、ミーティングルームに改修。年末にすべての改修工事を終える予定です。 宮﨑さん: 「新しい価値を提供し続けていくことが大事じゃないかなと。ただ単に130周年経ったとか、保存改修ができた、というのではなく、将来にいかにつなげていくかという、それをもう一度考えるスタートの年にできたらいいのかなと思いますね」