ワールドシリーズ第1戦の大谷翔平。「4席で3584万円」の席もあった中で、現地観戦した日本人が体験を記す photograph by Gina Ferazzi/Getty Images

大谷翔平と山本由伸が所属するドジャースが世界一に輝き、シャンパンファイトで歓喜に沸いたが――劇的な幕開けとなったワールドシリーズ(WS)第1戦をメモラビリア愛好家Aki氏がロサンゼルスで観戦した。“弾丸渡航”での全費用や球場内外の雰囲気、そしてWS関連グッズ商品の価格などをレポートする。〈NumberWebオリジナル/全3回の第1回〉 【写真】「デコピンがパレードでキョトン顔…かわいい…」仲良しテオに「ムギュ！ムギュ！」強烈ハグする大谷は笑顔！大谷が由伸に“ムキムキすぎ腕”でシャンパンぶっかけ、ベッツも超ノリノリ…【翔平とドジャースの幸せな関係】を全部見る

ツアーだと70～100万円…個人旅行だとどうなる？

　ロサンゼルス・ドジャースがニューヨーク・ヤンキースとのワールドシリーズを制して、2020年以来4年ぶり8度目のワールドシリーズ制覇を達成。大谷翔平選手、山本由伸投手が悲願の世界一に輝いた。筆者は弾丸行程でその第1戦を初観戦することができた。来年以降、現地観戦に行ってみたい、という方のために参考になればと文章に残しておきたい。 　元々は日本シリーズに行く予定だった。子供のころからの巨人ファンで、CSファイナルステージも現地で観戦していた。10月21日の最終戦で巨人が敗れ、日本シリーズを逃した。一方で同日昼にドジャースがワールドシリーズ進出を決めていた。午前はワールドシリーズ、夜は日本シリーズ観戦という忙しい週末を期待していたのだが――。 　ん？　 でも待てよ。予定が急遽空いた。西海岸であれば週末のみで行けるのでは？　 　巨人の敗退は悔しかったが、ならばアメリカへ、の気持ちが芽生えていた。 　とはいえ、現地時間の25日金曜日にはワールドシリーズが始まってしまう。さらに第3戦から第5戦まではヤンキースのホーム、東海岸ニューヨークでの平日開催。行くなら西海岸のロサンゼルス、第1戦と第2戦もしくは第6戦と第7戦の二択になった。後者なら、2009年のヤンキース松井秀喜がMVPを獲得したような歴史な瞬間を見届けられるかもしれない。しかし仮に4勝1敗、もしくはどちらかの4連勝シリーズが終了した場合は開催自体がない。ということで確実に試合のある前半(とはいえ数日後なのだが)の方向で調べてみることにした。 　その頃テレビで〈まだ間に合う！　ワールドシリーズ観戦ツアー〉なる特集を見掛けたが、ツアー料金は第1、2戦観戦付きでひとり70万～100万円(燃料費込み。以下すべて1ドル=150円で換算)と紹介されていたと記憶する。この価格帯では家族の承諾はノーチャンスだと思ったので、全て個人手配で進めることにした。 　ワールドシリーズ優勝後のシャンパンファイトで“あと9回これをやろう”と呼びかけた大谷の言葉を信じれば――ドジャースは来年以降も、ワールドシリーズに進出する可能性があるはず。その場合に備えて、観戦のご参考になれば幸いである。もちろん為替の変動や外的要因によって状況が変わり得ることはご理解いただきたい。