【明治神宮大会】敦賀気比・岡部飛雄馬の猛攻で準決へ 巨人の星さながら父と河川敷で鍛練積んだ
<明治神宮大会:敦賀気比11-5沖縄尚学>◇高校の部◇準々決勝◇21日◇神宮 敦賀気比(北信越=福井)が中盤の逆転劇で準決勝へ進出した。 主将の猛攻が勝利を呼び込んだ。2回に先制と3回に追加点を喫したが、勝ち越しのチャンスで同点の5回1死一、三塁で長谷川陽竜(ひりゅう)内野手(1年)がスクイズに成功。三塁走者の主将・岡部飛雄馬(ひゅうま)内野手(2年)がヘッドスライディングで本塁に生還した。「ベース寄りに捕手がいて、スライディングしたら多分タッチされる。頭から行こうとそのまま行きました」 岡部は打席でも見せ場が訪れた。6回1死一、二塁に高めの直球を振り抜くと右越え3ランを放ち、喜びをあらわにした。「うまく伸びて入ってくれた。ヒットを打ちにいった結果、ホームランになって、そこはびっくりしています」 兵庫県宝塚市出身。名前は漫画「巨人の星」主人公・星飛雄馬から名付けられた。地元での練習は、父が武庫川沿いの河川敷でノックを打つなどして、練習を積み重ねた。 当初、ヘッドスライディングで負傷者が出たため、東哲平監督(44)からナインにヘッスラ禁止令が下されていたが「とりあえず1点取らないとダメなんで」と岡部。禁断破りで攻めた結果、白星となった。