渡辺恒雄氏死去、ドラフト改革や交流戦導入など球界の発展に情熱…巨人軍歴代監督と本音議論
04、05年に監督を務めた堀内恒夫氏は「理路整然と話される一方、人情家でもあった。チーム状態が上向かない時も『ちょっと苦しいかもしれないが、頑張ってくれ』と励ましてもらうことも多かった」と語った。
八角理事長「大相撲に深い理解と愛情」
渡辺氏は1991年から約14年にわたり、大相撲の横綱審議委員会(横審)の委員を務めた。委員長時代の2002年7月には、横審が7場所連続休場していた横綱貴乃花に「秋場所は横綱の相撲が取れる状態で臨んでほしい。それができないのであれば、自ら潔い判断を下すべきだ」と勧告した。
日本相撲協会の八角理事長(元横綱北勝海)は談話で、「突然の訃報(ふほう)に接して、思いがけないことゆえ、驚いております。生前は大相撲に対し、深いご理解と愛情を示され、横審委員、横審委員長を歴任されました」と弔意を表した。
スポーツ庁・室伏広治長官「プロ野球を国民的な人気スポーツに押し上げただけでなく、大相撲や箱根駅伝なども含めて日本スポーツ界の発展に貢献されてきた。その功績に対して感謝と敬意を表しますとともに、謹んでご冥福(めいふく)をお祈り申し上げます」
日本スポーツ協会・遠藤利明会長「プロ野球の発展はもとより、『日本スポーツ賞(読売新聞社制定)』でスポーツ選手への顕彰を進めるなど、日本のスポーツ界に多大なるご貢献をいただきました。スポーツ界を代表して、謹んでご冥福(めいふく)をお祈りいたします」
日本サッカー協会・川淵三郎相談役「Jリーグ開幕当時、渡辺さんとの論争が世間の耳目を集め、多くの人々にJリーグの理念を知らしめることになりました。恐れ多くも不倶戴天(ふぐたいてん)の敵だと思っていた相手が、実は最も大切な存在だったのです。まさにJリーグの恩人。心から感謝しています」