今こそ発想を変えるチャンス!見落としがちな「日本のグローバル株」という選択肢
高い成長を背景にトヨタの一株当たり利益(EPS)も、2013年度の115円6銭から、2023年度には同365円94銭と約3.2倍に増加。世界株インデックスのEPSの増加率(同約1.5倍)を凌駕している。 こうした業績の好調を反映して、トヨタの株価は世界株インデックスに遜色ないパフォーマンスを続けている(図表4)。 もちろん、個別株への投資ですから相応の変動リスクを負うこととなる。 例えば、今年度のトヨタ株は、検査データの偽装による生産の一時停止や急激に進んだ円高への懸念などから、調整局面にある。 とはいえ、今後もバランス良く世界に事業を展開させ、世界経済を上回るペースで業績拡大を続けることができるのであれば、トヨタ株のパフォーマンスは長期的には引き続き世界株インデックスを凌駕する可能性がありそうだ。 ■まとめに換えて 世界株インデックスへの投資が人気だ。米国株を中心に海外の株式市場に広く投資できる世界株インデックスは、とても便利な投資対象の一つ。 一方で、「世界経済に投資をして成長の果実を得る」という観点からは、大きな為替リスクを負わず日本円で投資ができる日本のグローバル企業(株)は、ユニークかつ有望な投資機会として考えられる。 もちろん、投資の成否を決めるのはその企業の成長性や競争力であることは指摘するまでもないが、成長地域を中心にバランス良くビジネスを展開するトヨタのようなグローバル株は、わたしたちにとって有力な選択肢と言えるだろう。 ◎個別銘柄に言及していますが、当該銘柄を推奨するものではありません。 関連情報 http://www.smd-am.co.jp 構成/清水眞希
@DIME編集部