「身を切る改革」は変えるべき?【日本維新の会代表選2024ネット討論会(下)】
YouTube「選挙ドットコムちゃんねる」では、毎週選挙や政治に関連する情報を発信中です。 2024年11月19日に開催された「日本維新の会代表選挙2024 ネット討論会」より、党の政策や党勢拡大の戦略、政治とカネの問題に対する代表候補の意見を紹介します。 【このトピックのポイント】 ・「身を切る改革」は維新のポリシーではあるがあり方や使い方は見直しが必要か ・松沢氏、吉村氏は与党と交渉の余地を残すも空本氏は対決姿勢を強調。金村氏は選挙制度改革に言及 ・企業団体献金はどの候補も禁止の方向性だが政治資金パーティーについては意見が分かれる
党としての政策やメッセージをどう変える?
衆院選では国民民主党が「手取りを増やす」をキャッチフレーズに大躍進を遂げました。一方で日本維新の会は厳しい結果に終わり、党としての政策やメッセージを変えるべきなのではという意見もあります。その具体的な内容について伺いました。 空本誠喜氏「日本維新の会が何を目指して国政で戦うのか、というメッセージを出さないといけない。改革保守政党であることをしっかり訴えていかないといけない。私の国家観としては日本は自立した国家でなければならないと考える。エネルギーや食料、防衛など国を強くしていくという強いメッセージを出していくことが重要であると考える。大阪都構想に再チャレンジすることも賛成する。」 松沢成文氏「大阪維新の会の大阪都構想再チャレンジはすごいこと。それならば全国政党である日本維新の会は、全国の国民が議論できる統治機構改革を掲げなければならない。その目標がないから日本維新の会が何を目指しているのかわからない。そこで私が提起したいのが『関西奠都(てんと)』。関西に新たな皇居をつくり、東京の皇居跡地は国民が自由に使える城址公園とする。それにより東京一極集中を打破することもできる。」
吉村洋文氏「変えるというより、日本維新の会の存在意義(パーパス)をもう一度共有する必要がある。私は日本維新の会のパーパスとして3つ提起しているが、そのなかでも『次世代のための政党』として社会保障改革は切り込んでいかないといけない。社会保障費の増大は将来の手取りにも影響する問題であり、支持母体がない政党だからこそ取り組まなければならない。あとは高校授業料の無償化もなんとか実現させたい。」 金村龍那氏「衆院選ではよりキャッチーな国民民主党に流れ動いていったように思う。その上でこの代表選挙で私はビジョンの1つとして『全国が熱狂する改革を』と掲げている。例えば社会保障制度改革。世代間不公平をただし個人消費を増やせば経済成長につながり少子化問題にも効果がある。医療制度改革にも取り組むべき。行財政改革は維新の一丁目一番地であり、無駄を省いて成長の果実につなげていきたい。」
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