モデチェン前が狙い目!? 〈スバル〉フォレスター
“クルマニア”にとって“新型”と同じくらい、いや、状況によってはそれ以上に気になる言葉、それって“モデル末期”じゃない? トラブルが出尽くして成熟極まるパッケージに加え、なんだかお得な特別仕様車もドカドカ投入されたりして……。新車VSモデチェン直前、う~ん、どっちがベスト⁉ 実は北米でも評価の高いこ~んなクルマも今、モデル末期でかなりイイ! 〈スバル〉フォレスターだ。
実は年末、すでに新型の存在がアメリカで発表されているフォレスター。インターフェースやADASが完全刷新され、どうやらパワートレーンも変更されそうな噂。こうなると大幅価格アップが必至なわけで、山へ海へとタフに使い倒す相方としては、なかなかにハードルが上がりそうなのだ。 そこで現行型のフォレスターに今一度試乗してみたら、コレがなかなかイイ。まず、大柄なサイズ感だ。
全長4640㎜×全幅1815㎜×全高1715~1730㎜。この全長分が生きているのが、後部座席とラゲッジルームだ。毎冬、ウインタースポーツシーズンに突入するたびに感じるのが、“雪系レジャーって荷物多くないか問題”。急変する山の天気に備え、インナーやアウターを積み込むたびに、やはり荷室は大きいほうがいいことを実感。その点フォレスターくらいのサイズならば、朝のフロントウインドウのための雪かき道具なんかをザックリ放り込んでも、後部座席含めてかなりゆとりがある。また、運転席のヒップポイントの高さも、視界の悪い白銀の世界で“直接視界のよさ”というメリットに繋がる。ともかく、実際に雪道で走ると、このサイズならではの恩恵は意外なほどに多いのだ。
さらにモデル末期とはいえ「さすが!」と唸るのが、〈スバル〉だからこそのAWD制御の精度の高さ。重量のあるクルマを選ぶのは、滑りやすい雪道においてのコントロールに一抹の不安があるかもしれないが、“総合雪道性能”に関しての知見はもはや、執念とも思えるほどの磨き上げられ方をしている。もちろん雪道ではスタッドレスタイヤ装着が前提ではあるけれど、長野の山奥など、アップダウンの多い凍結路などでもがっちり路面を掴んでスルリと攻略。「自分ってこんなに雪道運転に慣れてたっけ?」な~んて錯覚させられること請け合いの、おそるべき走破性を誇る。