【カープの金の卵たち】ドラフト1位指名・佐々木泰内野手 目指すはホームラン王 名将の元で鍛えた長打力と精神力
ダイヤの原石を磨くため鍛治舍監督が課したのは、とにかく「振る」こと。1日1400スイングを超える驚異的な練習量が、佐々木の長打力を築きました。 ■ドラフト1位 佐々木泰内野手 「だんだん体がしんどくなってくる中で、ボールを遠くに飛ばそうとやると、無駄な力がなくなって、酸素が回らない状況で「飛ばそう、飛ばそう」となると脱力して、打つ瞬間だけ力を入れるというスイングがだんだん身についてきたんで。ミートポイントで100パーセントの力を出すという打ち方は、そこで身についたかなと思います。」 ■元・岐阜県立岐阜商業高校 鍛治舍巧監督 「やっぱりとことん振らないと、本当の意味でのスイングスピードは出てこないんですよね。よく「脱力の力」ということを言ったんですけれども、本当に疲れ果てて、疲れ切ったところでするフルスイングは、意外とそこからスピードがあがってくるんですよ。」
高校3年時にはキャプテンでチームをまとめた佐々木。名将の元での鍛錬は、技術に加え精神面での成長にもつながりました。 ■ドラフト1位 佐々木泰内野手 「『気分で野球をやるな』と怒られたことがありまして。改めて、大学に来てその言葉の意味が分かったというか。」 ■元・岐阜県立岐阜商業高校 鍛治舍巧監督 「彼はすごく真面目なんですよね。真面目だから、良い意味でいい加減だったら良いんですけども、常に完璧を求めるというか、言い方を変えたら喜怒哀楽の結構激しい選手。気持ちが大きくぶれたときには、安定した力は出ないので。安定した力を出そうと思ったら「いつもぶれない心を。それが大事だ。」という話をしたんですけどね。」
2020年の夏。甲子園での交流試合では、大会初ホームランを放ち注目を集めます。 ■ドラフト1位 佐々木泰内野手(高校3年生) 「将来的にプロ野球に入って、1軍の中で一流に活躍できる選手になるのが、自分の目標というか、夢なので。」