ミズノの伝統と革新を表現した一足 「ウェーブプロフェシーモック」のこだわりや魅力に迫る
2023年に発売されて即完売した「ミズノ」の「ウェーブプロフェシーモック」。「ミズノ」のフラッグシップモデルである「ウェーブプロフェシー」の最新ソールを搭載したレザーシューズは、単にアーカイブで展開してきたプロダクトのリバイバルではなく、「ミズノ」の伝統と革新を表現している。 今回はスニーカー業界の重鎮である「ミタスニーカーズ」のクリエイティブディレクター国井栄之さんに、新色と新素材をラインナップした「ウェーブプロフェシーモック」のこだわりや魅力について伺った。
革新的なアーカイブモデルを復刻するのではなく進化させる
2023年の秋冬に発売され、瞬く間に完売した「ミズノ」の「ウェーブプロフェシーモック」はスニーカーフリークだけでなく、ファッション業界の話題もさらった。そして今回、満を持して第2弾がリリースされたが、このモデルが立ち上がった経緯について、国井さんはこう語ってくれた。
「『ミズノ』は2005年ぐらいに“YOPPI”こと江川芳文さんのシグネチャースケートシューズ『スリーフィート・ハイ』をリリースするなど、ポイントで革新的なことを展開していました。その後『マウンテンリサーチ』との協業で、アッパーは革靴でツーリングはハイテクなソールという『インフィニティモック』をリリースしました。
今でこそ、そのようなハイブリッドなデザインは展開されていますが、当時としてはかなり画期的な試みで、反響もありました。だからこそそのモデルに思い入れのある人も多かったのですが、今回の『ウェーブプロフェシーモック』は当時のモデルの復刻ではなく、あくまでインラインの延長線上で、『ミズノ』の最新モデルである『ウェーブプロフェシー』シリーズのツーリングを使って何かできないかというところからスタートしたようです」
企画を主導したのは「ミズノ」の齊藤健史さん。「ミズノ」が作るからには革靴としてのマナーや基本は踏襲しつつも、フィッティングなどスニーカーとして重要視される機能性はふんだんに盛り込もうと、このプロジェクトがスタートしたのだ。