ソニーが誇るベストプロダクトの遺伝子を受け継いだスマホ『Xperia 5 V』【今日のライフハックツール】
『Xperia 5 V』の良いところ。まずはα譲りのカメラインターフェイス「Photo Pro」
ノーマルカメラよりディープなカメラアプリ「Photo Pro」が搭載されているのが、Xperiaシリーズの真骨頂。 もちろん『Xperia 5 V』でも、一般的なスマホと同じように、カンタンに美しい写真を撮ることができます。 しかし「Photo Pro」モードに切り替えれば、αシリーズと同じようなインターフェイスが出現。撮影画像を細かく制御することができるようになります。 ここでは、細かい写真の撮り方を解説することはしませんが、「Photo Pro」の優秀さがわかる一例として、画像を1つ貼っておきましょう。 上の画像は、家の庭で飛んでいたキアシナガバチを撮ったもの。 いかに優秀なオートフォーカス機能を搭載していようとも、何もない空中にピントを合わせることが出来ないスマホカメラで、すばしっこく飛び回る小さな昆虫を撮影するのは、(少なくとも現在の技術では)ほぼ不可能です。 スマホで撮影することが多い人なら実感しているとおり、オートフォーカスがうまく被写体を捉えてくれずにイライラする状況は、昆虫の撮影に限った話でもありません。 この点、「Photo Pro」ならマニュアルフォーカスでピントを自在に動かせるので、上のような写真を撮影することも可能に。 もっとも、望遠レンズが搭載されていれば、さらにシャープな写真を撮ることが出来たはずなので、もっと予算があれば『Xperia 1 V』にしたかったのは、正直なところですが…。
音楽専用ガジェットWALKMANの弟分として
ソニーには、コンパクトなAndroidスマホのようにも見えるWALKMAN(音楽再生用ガジェット)があります。 ソニーが今でもWALKMANをつくり続けている理由は、WALKMANが「音楽を持ち運ぶ」文化をつくった歴史的な製品の名を引き継いでいるプロダクトだからでしょう。 ノイズを発生する高出力SoC(チップセット)を搭載せず、音質に影響してしまうムリな薄型化もしないWALKMANは、スマホとは一味違う高音質を聴かせてくれるガジェットとして、音楽好きからは一目置かれる存在です。 シンボリックなイヤホンジャック そんなWALKMANを擁するソニーだからこそ、スマホなら音に妥協してもいいだろう、などとは考えていません。Xperiaシリーズが今でもイヤホンジャックを捨てていないのは、その象徴と言えるでしょう。 ハイレゾ相当のデータ量を転送できるBluetooth 5.3とLDACコーデックを組み合わせた、現時点で最高音質を転送できる無線テクノロジーをもってしても、安定した高音質再生において無線が有線を超えることはないのです。 わざわざ高価なポータブルDACをあと付けせずとも、ただイヤホンジャックに3.5mm端子を差し込むだけで、納得の高音質が聴ける。これはまさに、ソニーの音響機器メーカーとしての矜持ですね。 もちろん、煩わしいケーブルがなく気軽に扱えるワイヤレスイヤホンがダメなんてことはありません。 私も、ポッドキャストを聞いたり、移動中に軽くBGMを流しておくような使い方をするときには、ワイヤレスイヤホンを使っています。 ちなみに、内蔵スピーカーで音を鳴らしたときですら、小さいスマホのスピーカーとは思えないレベルの音を聴かせてくれます。まわりに『Xperia 5 V』を持っている人がいたら、ぜひ聴かせてもらってください。 AIによる音質補完システムを搭載 また、ストリーミング配信で気軽に音楽を聴くユーザーに合わせて、圧縮音源を高音質に引き上げてくれる「DSEE Ultimate」も搭載。 これはシンプルに、音源のデータ量を軽くするためにカットされている音を、ソフト的に補完するシステム。もちろん厳密に言えば、本物の録音音源とは微妙に異なっているはずですが、個人的にはまったく気にならないレベルです。 そもそも圧縮音源とは、人間の耳では極めて聞き取るのが難しい領域をカットして生成されます。「DSEE Ultimate」が補完したあと付けの音と原曲を聞き分けるのは、もはや人間技では不可能でしょう。 言うまでもなく、『Xperia 5 V』の音響性能を引き出すためには、相応のスペックを持ったイヤホンを用意する必要がありますが、“スマホ単体で” 高音質を聴ける『Xperia 5 V』のライバルになりえるのは、Xperiaシリーズだけと言えます。