真夏の厄介者「蚊」が猛暑で激減! しかし9月には大量発生するかも?! 10月下旬までは気が抜けない 日陰の植木鉢は要注意!
■秋は昼も夜も外も中も要注意!
日本にいる蚊は約100種類。そのうち、よく見かけるのは、「ヒトスジシマカ」と「アカイエカ」です。 「ヒトスジシマカ(やぶ蚊)」は、暑さに強く、本来、夏によく見かける種類です。今は、水たまり不足で発生が抑えられていますが、この先、たくさん発生する可能性があります。主に昼間活動し、木陰や草むらなど、風のない湿っぽい場所で吸血。刺されると、腫れとかゆみを生じます。 「アカイエカ」は、文字通り家の中に侵入し、夜間に活動します。夜、暗がりで「キューン」と飛んでくるのはこの蚊です。こちらは暑さに弱く、もともと初夏と秋に多く発生します。 つまり、今年の秋は、昼間は屋外でヒトスジシマカ、夜は室内でアカイエカに注意ということです。
■蚊は濃い色を好む 服装で対策も
蚊は色を識別できると言われていて、濃い色を好む研究結果が出ています。 蚊対策というなら、洋服は、黒などの濃い色ではなく、薄い色、そして、蚊の針が肌に到達しないような、ダボっとした大きめのデザインのものが良いでしょう。 また、うちわやハンディファンなどで体に風を送り、蚊を吹き飛ばすのも有効です。
■日陰の植木鉢は注意 蚊の発生源「受け皿」は外す!
蚊の発生を防ぐには、水たまりを作らないことです。 ガーデニングを楽しまれる方は、日陰に置いた植木鉢の受け皿に注意をしてください。水たまりが出来ていないか、こまめに確認するか、できれば10月頃までは受け皿を外して、その都度、水をあげるようにするのが、蚊対策としてはおススメです。 日当たりが良い場所は大丈夫。明るすぎる所、直射日光が当たって温度が高くなる所は、蚊は発生しません。通常、そういう場所には産卵しないですし、産卵しても水が温まって死んでしまいます。
■窓を開けるなら、全開がおススメ
涼しくなってくると、エアコンを切って、窓を開けて過ごすことも増えると思いますが、ここで注意です! 窓を少しだけ開けると隙間が出来やすく、蚊の侵入を許してしまいます。窓を開けるなら、片側を全部開けるか、モヘア(網戸についている毛状のもの)がぴったり隙間のない状態になっているかを確認して下さい。 一般的な窓の場合、網戸を右側にすれば、隙間が生じにくくなります。また、網戸にほつれがないかの確認もしっかり行って下さい。 蚊の研究者としては、蚊の発生を減らすことが重要です。 それには蚊の幼虫が発生する水たまりを無くすこと。蚊が発生する時期、一人一人が身の回りの水たまりに注意するようにしましょう。 (害虫防除技術研究所 白井良和さん)
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