近視を甘く見てはいけない...医師が教える「失明リスク」を防ぐ習慣
市販の目薬やサプリの効果にエビデンスはない
最後に、巷によくある「目の誤解」についても、お話ししておきましょう。 眼鏡を作る際、度数の設定をあえて「0.7」程度に抑える方がいますが、私はあまりお勧めしません。子どもの場合は1.2や1.5など、最高視力を出す度数にすることがベストとされています。「見え過ぎると近視が進む」は、都市伝説に過ぎません。 また疲れ目対策に、市販の目薬を使用される方も多いでしょう。しかし処方薬以外の目薬で、薬理作用があるものはごくわずかです。 目を洗うカップ式の薬も同様です。ブルーベリーやルテインなどのサプリメントにも、目が良くなるというエビデンスは今のところ出ていません。 つまるところ、皆さんが日常生活の中でできる良い習慣は、やはり遠くを見ること。仕事の合間のリラックスタイムに、目もひととき解放しましょう。リフレッシュ効果で、仕事の能率も上がります。そして将来にわたって、目の健康を守ることができるでしょう。
窪田良(医学博士,窪田製薬ホールディングス[株]CEO)