【ハイライト動画あり】早稲田大学、帝京大学に敗れ初優勝を逃す。ラグビー関東大学春季交流大会
後半序盤、流れに乗り出す帝京大に対して早大が食らいつき、ハーフウェイライン付近でボールが飛び交う展開が続くも、徐々に帝京大の破壊力が本領を発揮し始める。帝京大は速いフェーズからボールを外に運ぶ攻撃を仕掛け、ライン際から早大のディフェンスを崩しにかかる。
すると14分、早大陣地のゴール前で帝京大ボールラインアウトのチャンスから、モールを一気に押し切られ、追加点を献上してしまった。その後は完全に帝京大のペースでゲームが進み、外への展開やアンストラクチャーの場面から続け様に得点を重ねられる。
22分にSH清水翔大(文4=東京・早実)や、WTB鈴木寛大(スポ2=岡山・倉敷)らを投入。テンポを上げ攻撃力の向上をはかる。直後FL(フランカー)田中勇成(教3=東京・早実)から、清水翔へオフロードパスが決まり抜け出し、WTB田中健想(社1=神奈川・桐蔭学園)が受け取りゲイン。早速チャンスを作り出したものの得点はできず。
26分には帝京大のNO8(ナンバーエイト)ダウナカマカマ カイサがレッドカードで退場になるも、早大は人数有利を生かすことができない。後半35分には本日3本目となる青木のトライで点差を46に広げられた。ノーサイド間際にもトライを許し、最終スコアは7-60と大差をつけられての敗戦となった。
前半に再三のチャンスをものにできず、徐々に帝京大の流れに飲み込まれてしまった早大。後半はプレッシャーに押され攻撃を継続できず、今大会好調だったディフェンスも打ち砕かれてしまった。
一方で田中勇が「自信を持っていいところ」と振り返るように、帝京大の強力FW(フォワード)に対してセットプレーの成長を見せることができた。全勝を目指し突き進んできた早大。目標の達成は叶わなかったものの、『荒ぶる』に向けてチームに必要な物を再確認するゲームとなった。
春シーズンを終え、厳しい夏のトレーニングが始まる。これからも進化を続ける早大の挑戦から目が離せない。
文:西川龍佑/写真:清水浬央、安藤香穂(早稲田スポーツ新聞会)
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