FRB、バー金融監督担当副議長が退任へ──トランプ政権との対立回避か
バー氏の後任者
ティム・スコット(Tim Scott)上院議員は7日の声明で、2023年の銀行破綻時のバー氏の「監督上の失敗」と、同年に発表された「悲惨なバーゼルIII最終化案」を激しく非難した。 スコット氏は「マイケル・バー氏はその職責を果たせていない」としたうえで、「私はトランプ大統領と協力し、責任ある金融規制当局による舵取りを確実なものにする準備ができている」と述べた。 だが、サイバーグ氏によれば、民主党は2026年初めまでFRBで多数派を維持する見通しのため、バー氏の辞任が短期的に大きな変化をもたらす可能性は低いという。トランプ大統領がバー氏を早急に交代させたいのであれば、理事会内から後任者を指名せざるを得ないだろうとサイバーグ氏は言う。 「理にかなった候補者はミシェル・ボウマン(Michelle Bowman)氏だ」とサイバーグ氏は述べたうえで、「ボウマン氏は元カンザス州銀行監督官で、コミュニティバンクにも勤務していた。そして同氏は、2018年後半からFRBに在籍している。銀行政策についても頻繁に論じており、バー氏のバーゼルIII最終化へのアプローチに批判的だ」と語った。 ボウマン氏は昨年、「DCブロックチェーンサミット(D.C. Blockchain Summit)」で講演し、イノベーションと新技術に対する「規制の開放性」の重要性を強調した。 |翻訳・編集:廣瀬優香|画像:|原文:U.S. Fed’s Michael Barr to Step Down as Vice Chair for Supervision
CoinDesk Japan 編集部