【鈴鹿8耐】青いスズキがサーキットに戻ってくる! #0 Team SUZUKI CN CHALLENGEの戦い振りに注目!!
まずは6月上旬の鈴鹿テストまでに、竜洋のテストコースなどで準備作業を行ったが、マシン面はもちろん、新チームならではの苦労もあったと言う。初めてレースに関わるスタッフを指導しながら、マシンを走らせる術を伝えなければならないからだ。 6月4、5日に行われた鈴鹿テストでは、まずは、ヨシムラSERTのライダーである渥美心がマシンの確認作業を行った。渥美の最初のコメントは「普通に走れます」だった。 「心に“普通に走れます”と言ってもらったのは、本当にホッとしました。まずは普通のレベルに持って行けたことは、すごくポジティブだったからです。その後、すぐに2分08秒台に入り、2分07秒台までタイムを縮めてくれました。渾身のアタックではない状態でしたし、2回目のテストでは、マッソンも濱原も2分07秒台が出たので、正しい方向に進んでいることを証明できていますし、何よりもテストには付きものとも言える転倒がなかったのでメニューをこなすことができました」(佐原氏)
テストでは濱原がベストタイムをマーク。マッソン、生形の3名が揃う
6月19、20日に行われた2回目のテストでエティエンヌ・マッソン、濱原颯道、生形秀之の3名のライダーが勢ぞろいした。ここでベストタイムをマークしたのは、濱原だったが、マッソンもほぼ同タイムを記録。生形は、まだフィジカル面で問題があったが、本番までに間に合わせる予定だ。 濱原は、全日本JSB1000クラスで2021年はランキング3位、2022年はランキング2位になる実力の持ち主だが、昨年は契約がうまくいかずレースから離れていた。今回は、1年半ほどブランクがあったが、すぐにタイムを出して見せたのは、さすがだった。 「2017年にヨシムラで全日本JSB1000を、SERTで鈴鹿8耐に出させてもらったのですが、そのころよりも遥かにGSX-R1000Rは乗りやすくなっていますね。もちろんサスティナブルな素材を使っているパーツやタイヤを使っていますが、ベースが良いということです。チームもすばらしく、レースに集中できる環境を整えていただいています。トップ3は速いですが、6位以内でゴールしたいですね」(濱原)