【広島好き】不完全燃焼の2年間を糧に、益田武尚が昨オフから取り組む横手投げの完成度上げる
二軍に復帰した9月11日以降、6試合で四球はわずか1。課題とされた制球面で改善がみられる。平均球速は落ちても、ラプソードで計測した回転数などの数値は下がっていない。一時、2桁あった防御率は3.05まで戻してシーズンを終えた。
最後まで一軍に上がれなかったことで、気持ちが晴れることはなかった。戦力外通告すら覚悟したオフ、フェニックスリーグに参加し、秋季キャンプの参加メンバーにも選ばれた。
「来年は駒として使ってもらえるように。今まで駒にすらなれていない」
「2段モーションをやめて、投げている感覚、投げているなという感覚はあまりないんですけど、いい方向に行っているとは思う」。
まだ残る違和感を投げて行くことで自分のものとしていかなければいけない。横手投げとなって迎える2年目の来季こそ、完全燃焼したと思えるシーズンを送るため、まずは半身主導のフォームを体にたたき込む。
文:前原淳
前原淳