Apple Watch Series 10で「睡眠時無呼吸症候群のリスク」が見つかった【2024年コレ買った!】
■Apple Watchで「呼吸の乱れ」をセルフチェック 睡眠時無呼吸の通知を受けるには30日間の計測が必要です。アップル新製品レビューの取材と執筆をひと通り終えた後、9月の末ぐらいにApple Watch Series 10を買って本格的に睡眠時無呼吸症候群のセルフチェックを始めました。 睡眠時無呼吸については「眠る前にアプリを起動する」的な手間も要らず、眠っている間に“勝手に”計測してくれます。「通知」機能を活用する場合はヘルスケアアプリからオンにします。オンにして開始してから「30日で1サイクルの計測」を実施。31日目は「1日目」にリセットされ、そこから新たに30日間の計測サイクルが始まる仕様です。 就寝中に正しく計測されたデータが10日ぶん以上たまると、iPhoneのヘルスケアアプリに睡眠時無呼吸症候群のページができて、「呼吸の乱れ」がグラフ上に可視化されます。
睡眠時無呼吸の傾向は「高い」か「高くない」かに大きく2分されます。計測結果のうち、50%以上に渡って呼吸の乱れが「高い」と分類されるとデバイスに通知が届きます。筆者は今日もドキドキしながらほぼ毎晩計測を続けていますが、今のところ通知は届いていません。 ただ、いつまでも放っておくわけにはいかないと思っていたので、計測を始めたばかりの9月末に5夜連続で呼吸の乱れが「高い」と出た時に、覚悟を決めて専門医を訪ねました。幸いなことに、筆者がいつも通院している耳鼻咽喉科の医院に、睡眠時無呼吸症候群の検査と治療を扱う施設がありました。
■いざ病院へ。入院検査を前にちょっと日和見 睡眠時無呼吸症候群は日本国内に300万人の潜在患者がいると言われています。ドクターいわく、睡眠時無呼吸症候群は肥満により気道が塞がれることが原因になる場合が多いそうです。筆者がレントゲンを撮影してもらったところ、あごの骨格形状と老化による舌や喉のまわりの筋力低下により、睡眠時無呼吸症候群の疑いがあると指摘を受けました。 当然ですが、Apple Watchやスリープドックといったデバイスは、睡眠時無呼吸の兆候を調べることに役立ちますが、治療をするためのデバイスではありません。ドクターのすすめに従い、本格的な検査を受ける方向で説明を受けました。 今回筆者が訪ねたクリニックでは一泊入院による「PSG検査」と呼ばれる精密検査を実施しています。身体に様々なセンサーを取り付けて、睡眠中の脳波や呼吸の状態、心電図に体位などを多角的に計測して睡眠時の呼吸状態を徹底解析するものです。より正確に睡眠時無呼吸の症状を調べて、必要であれば治療に進むのであればこちらの精密検査を受診すべきであることもドクターから説明を受けました。