武田修宏 FW専門コーチを待望「実績のある人」と大久保嘉人、岡崎慎司を〝指名〟
【武田修宏の直言(3)】ポジション別指導が日本を強くする――。元日本代表FW武田修宏氏(57)がサッカー界を語る連載の第3回。世界的なストライカーを育成するためのFWコーチなど、ポジションに特化した専門職の導入を求めた。 Jリーグや日本代表でゴールを量産した武田氏は、24年12月22日に「長崎ストライカープロジェクト」に参加。長崎県のU―14、U―15トレセン選抜のFWたちに対して、講師を務め「ペナルティーエリア内での落ち着きやゴールに蹴るのではなく、流し込む大切さを指導した」と決定力を上げるコツを伝授した。 かねて世界に通用する日本人ストライカーの誕生を待望する武田氏は今回のプロジェクトを「非常に素晴らしいこと」と語っていたが、世界に活躍できる点取り屋を育てるためには、さらに充実した環境の整備が必要という。 「例えばGKコーチはどのチームにもいるけど、FWコーチっていない。ストライカーを育成するにはペナルティーエリア内を担当する専門のコーチがいてもいい。サイドバックとかセンターバックも含めてより専門的なポジション指導ができる。これからはそういう時代になっていくよ」と主張した。 その上で元快速ストライカーは「より実績のある元選手たちが指導する方がいいんじゃないかなって。引退したFWの大久保(嘉人)とか高原(直泰)、岡崎(慎司)とか。柳沢(敦)、大黒(将志)も…。ゴール前での指導に特化したコーチたちがエリア内でどう考え、どう動くかを伝えていく。若いうちからいろいろな考えを知るのは良いこと」と訴えた。 続けて「実際に結果を出した選手たちの言葉は若い子たちに伝わると思う。彼らがコーチとして直接教えることは刺激になるだろうし、世界で活躍するストライカーが出てきてくれるはず。期待したい」と語り〝第2のメッシ〟誕生を待望していた。
武田修宏