【菊花賞】距離延長実績に好感、指数トップのダノンデサイルを推奨 穴は好枠ゲットのピースワンデュック
穴馬は内枠を引いた目下3連勝・ピースワンデュック
ピースワンデュックは前走の阿賀野川特別で3連勝を決めた馬。レースは10番枠から出遅れ後、過剰に折り合いを欠いて行きたがったが、好位馬群の中目に入れて騎手がなだめる形。道中では何度かブレーキをかけながら前の馬とのスペースを維持して3角へ入り、4角出口では4列目の外から仕掛けながら直線へ。序盤でしぶとく伸びて3列目に上がると、ラスト1Fでは2馬身ほど前を走る先頭のサトノシュトラーセを捉え、最後はバッデレイトとの大接戦をハナ差で競り落とした。 これまでは逃げて1、2勝クラスと連勝した馬だが、この阿賀野川特別では出遅れたこともあり、初めて馬群を経験する形になった。行きたがって頭を持ち上げるほど折り合いを欠く場面もあったが、それを立て直しながら最後までしぶとく伸びてきた内容は立派なもの。本馬は今年3月のデビューでキャリアはまだ4戦。レースぶりに幼さはあるが、逃げなくてもやれたことは先々に向けて大きな収穫だった。 今回メイショウタバルが逃げる展開ならば平均ペースよりも速くなり、折り合いやすいだろう。ゲートさえ決めてしまえばロスなく立ち回れる1番枠も好ましく、さらなる前進に期待したい。今回の穴馬候補だ。 ※パワーポイント指数(PP指数)とは? ●新馬・未勝利の平均勝ちタイムを基準「0」とし、それより価値が高ければマイナスで表示 例)ダノンデサイルの前走指数「-23」は、新馬・未勝利の平均勝ちタイムよりも2.3秒速い ●指数欄の背景色の緑は芝、茶色はダート ●能力値 =(前走指数+前々走指数+近5走の最高指数)÷3 ●最高値とはその馬がこれまでに記録した一番高い指数 能力値と最高値ともに1位の馬は鉄板級。能力値上位馬は本命候補、最高値上位馬は穴馬候補 ライタープロフィール 山崎エリカ 類い稀な勝負強さで「負けない女」の異名をとる競馬研究家。独自に開発したPP指数を武器にレース分析し、高配当ゲットを狙う! netkeiba.com等で執筆。好きな馬は、強さと脆さが同居している、メジロパーマーのような逃げ馬。
山崎エリカ