現状ダニ・オルモの選手登録は不可能 バルセロナはFFP対策のため人員整理が急務に
総人件費が規定の上限を超過
9日(現地時間)、バルセロナはライプツィヒからスペイン代表MFダニ・オルモを完全移籍で獲得したと発表した。 [映像]EURO2024スペイン対ドイツ戦ハイライト 1998年5月生まれで現在26歳のオルモは、16歳までバルセロナの下部組織に所属し、その後クロアチアのディナモ・ザグレブでプロデビュー。2020年1月にライプツィヒへ移籍すると、ここでもすぐに主力に定着して同クラブの二度のDFBポカール優勝(2021-22、2022-23)にも大きく貢献するなど、ブンデスリーガを代表する選手へと飛躍を遂げた。 10年ぶりに古巣へ帰還したオルモにとって、今回の移籍はひと際感慨深いものになっただろう。また、バルセロナにとっても攻撃的なポジションであればサイドでもセンターでも質の高いパフォーマンスを発揮できるオルモの加入は、間違いなくチーム力の強化に繋がる。 しかし、オルモがバルセロナの選手として試合に出るために解決すべき問題が一つ残っているようだ。スペインメディア『Cadena SER』によると、バルセロナはオルモの加入によってラ・リーガが導入しているファイナンシャルフェアプレイ(FFP)で規定されている総人件費の上限を超えてしまっているため、現有戦力を最低一人放出して、オルモの年俸や諸経費などを合わせた2000万ユーロ(約32億円)分を捻出しない限り同選手のラ・リーガへの選手登録ができない状況にあるという。 バルセロナは17日にバレンシアとのラ・リーガ開幕戦を控えているが、それまでにこの問題が解決していなければオルモのバルセロナでのデビュー戦は次節以降に持ち越しとなる。 果たしてバルセロナはどのような方法でこの局面を打開するのだろうか。
構成/ザ・ワールド編集部