三協立山×不二サッシ 金属製品業界でアルミサッシを扱う会社を比較【ライバル企業の生涯給与】
物価上昇が家計を直撃しているようです。来年もパンや冷凍食品などの価格アップが予定され、値上げラッシュになりそうだと伝わります。 PayPayが国内初の参入だが…デジタル給与払い普及への壁はまだまだ高い マイホーム購入を計画している人は金利上昇がネックになるかもしれません。この先も物価上昇が継続するとすれば金利上昇は避けられません。円安による建築資材の高騰も続いています。 今回は住宅に欠かせないサッシなどを扱う金属製品業界の「三協立山」と「不二サッシ」の社員待遇を比較してみます。 三協立山は1948年に設立された立山鋳造(三協アルミ)がルーツです。2012年に三協立山アルミ、三協マテリアルなど3社が合併し、現社名となりました。本社は富山県。アルミニウム建材を中心に、住宅向けサッシ、ドア、カーテンウオールなどの建材分野が主力です。 不二サッシは1930年に鋼製建具の製造を目的に不二サツシ製作所を設立したのが始まり。本社は神奈川県川崎市。こちらもアルミニウム製のサッシやカーテンウオールを主力としています。高層ビル、商業施設向け製品に強みを持っています。 業績はどうでしょうか。売上高(連結)は三協立山(2024年5月期)が3530億円、不二サッシ(24年3月期)は1013億円。営業利益は38億円と18億円、純損益はマイナス10億円と17億円です。三協立山は年初に発生した能登半島地震による建物や設備の修繕費、工場の操業停止などの影響で最終損益がマイナスとなっています。 有価証券報告書によると、社員の平均年収は三協立山が540万2000円、不二サッシが566万3000円。役員報酬は1人あたり2000万円と1500万円です。 年代別の推定年収は、30歳時は三協立山が439万円、不二サッシが434万円。40歳時は536万円と539万円、50歳時は583万円と609万円となっています。 生涯給与はこうです。 ▽三協立山…1億8700万円 ▽不二サッシ…1億9500万円 両社の社員がこの収入に応じた平均的な支出を続けていくと、65歳時の推定資産(貯蓄可能額)は三協立山4494万円、不二サッシ4180万円。85歳時は678万円と16万円となります。計画的な支出を心がけたいですね。 (データ提供「Milize」=https://milize.co.jp)