熊本のTSMC工場、ロジック半導体の量産開始 政府が巨額支援
熊本県の木村敬知事は27日、半導体受託生産の世界最大手「台湾積体電路製造」(TSMC)が同県菊陽町の第1工場で製品の量産を始めたと明らかにした。政府の巨額支援を背景にデジタル機器の「頭脳」となるロジック半導体を製造し、自動車や画像センサー向けに供給する。 工場を運営する子会社のJASMは「12月に計画通りに量産に入った。日本における安定した先端半導体生産拠点となり、グローバルな半導体エコシステムに貢献していく」とコメントした。 第1工場は国内初となるTSMCの製造拠点として2月に開所した。東隣には第2工場も建設予定で、政府は両工場へ計約1兆2000億円を補助する。熊本県は第3工場の誘致も目指している。【山口桂子】