昨季大学選手権準決勝のカードが菅平で。自信を取り戻したい明大。京産大は代表組もひたむきに
2023-24シーズンの全国大学選手権準決勝の再戦。明大×京産大が8月22日、菅平(サニアパーク)でおこなわれる。
2024年1月2日の準決勝時は30-52と明大が勝っている。お互い昨季とメンバーが変わっているが、日本一を目指す両校にとっては、冬に再び顔を合わせる可能性を胸に戦う一戦。勝利と自信を得ておきたい。
8月12日から菅平での夏合宿に入っている明大にとっては重要な試合になる。 高原での戦いはすでに2戦を終えているものの、14日の筑波大戦に31-35、18日の天理大戦に28-29と敗れた。25日には帝京大戦を控えている。京産大に勝つことは、自信を取り戻すとともに、帝京大との激突に向けてのいい準備となる。
筑波大と天理大に敗れた試合は、それぞれ悔しい内容だった。 立ち上がりから相手の気持ちに押された筑波大戦。天理大戦は後半30分過ぎまで28-19とリードしておきながら、土壇場で逆転負けを喫した。
チームを率いる神鳥裕之監督は菅平滞在中のチーム方針について、「夏合宿全体を通して、チームをレベルアップさせていこうと(学生たちに)メッセージを出しています」と話す。 4つの練習試合を組んでいる。成長を感じられる戦いを積み重ねることを重視する。
試合の結果より、目指すところへのプロセスを大事するつもりだ。しかし学生たちの気持ちも分かる。 「練習でやっていることを試合で出していくことが大事とみんな分かっていても、やはり、結果という成功体験がほしい。勝てば、次へのエナジーも出ますからね」
そういう意味でも、連敗後に迎える京産大戦は「成長プロセスにこだわりながらも、スコアで上回ろう」と呼びかけた。 「相手は春の関西チャンピオンです。しっかり戦って、成長を感じられる試合にしたいですね」
立ち上がりの集中力を欠いていた筑波大戦を終えたとき監督は、部員たちに、「試合を見た人に、どっち(のチーム)がひたむきだったか聞けば、一目瞭然だったと思う。昨季の対抗戦での順位は自分たちが上でも、(大学)チャンピオンになれていないという点では、どこも同じ。常にチャレンジャーでいよう」と伝えた。 天理大戦では粘り強くディフェンスする時間も増えた。あとは勝利をつかむだけだ。