【予想スタメン】日本代表、きょう敵地で中国戦…相手は欠場者続出も連勝中。入れ替えは右WBと2シャドーの一角?
■安定感を考えればボランチは遠藤&守田コンビ。今後に向けては増強が必要に
本来、アウェーが続く中3日というレギュレーションを考えると、ボランチの二枚も入れ替えるのが筋かもしれない。しかしながら、遠藤と守田を軸に、ウイングバックやシャドーの豊富な組み合わせを生かすプランが、最終予選の安定した戦いにつながっていると考えれば、コンディション面に大きな不安がない限り、基本このセットでスタートするのではないか。ただし、試合展開や時間帯に応じて田中やインドネシア戦はベンチ外だった藤田譲瑠チマ(シント=トロイデン)にチャンスが回ってくるかもしれない。どちらにしても最終予選の突破が見えてきた段階で、1年半後の北中米W杯に向けて、ボランチの選手層を厚くしていく必要がある。 厄介なのは田中や藤田の個人能力というよりも、周りも含めたユニットとしての関係構築が課題で、代表チームの活動期間だと、その成熟になかなか時間が取れないことだ。田中にしても新天地のリーズで非常に充実しており、"個の力"という基準で見れば、カタールW杯の当時よりボールを奪う強度や前に行く力強さは上がっているはず。しかし、そのまま当てはめられるほど、代表のボランチは簡単ではない。A代表の経験が少ない藤田なら尚更だろう。仮に田中や藤田がより多くプレー時間を得ていった場合に、守田と遠藤を軸にしたメカニズムにズレが生じてくるリスクもあるからだ。 一般的に"チームの心臓"とも言われるボランチだが、現在の"森保ジャパン"では3ー4ー2ー1でウイングバックとシャドーの攻撃的なタレントを生かしていくにあたり、よりボランチの安定感が求められることが、この難易度を上げている。今年の6月から導入したシステムの完成度を上げながら、同時に選手層も上げていくという並行作業の中で、森保監督はウイングバックとシャドーのバリエーションを優先している向きがあるが、ボランチ問題が本格的に着手されるとすれば来年かもしれない。それでも田中や藤田に出番が回って来れば、特長をしっかりと発揮しつつも、周囲とのメカニズムの部分にも注目して見ていく必要がありそうだ。