少ない年金でやりくりするしかない?…長い老後に備えるため知っておきたい「年金を増やす方法」【FPが解説】
Q. 定年後も働き続け、年金がなくても平気なら受給開始を延ばせる?
A. 繰下げ受給を選択すれば、受給期間を延ばせます 繰上げ受給とは逆に、65歳で年金を受け取らず、受給開始の年を66歳以降75歳までの間に繰り下げる「繰下げ受給」という制度があります。 年金受給の期間を繰り下げる代わりに、繰り下げた期間に応じて増額(1カ月遅らせるごとに0.7%増)した年金を受け取ることができる制度です。繰下げ受給をするには請求手続きを行いましょう。 したがって、「働けるうちは労働収入で生活して、働けなくなったら年金で生活する」という選択もできます。 ■繰り下げできないケースもある? 平均寿命程度まで生きれば、年金を繰下げ受給したほうが得をするといわれています。そのため、「自分は健康だし、人並みに長生きできる」という自信があるのならば、年金を繰り下げて受け取ることを検討してみてもよいかもしれません。 なお、障害年金や遺族年金を受け取る権利がある場合は、原則繰下げ受給ができな いことも覚えておきたいところです。 三原 由紀 プレ定年専門FP®
三原 由紀
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