函館朝市一の行列店はなぜ愛される? 『朝市の味処 茶夢』の「ほっけ煮魚定食」で見た驚きの光景
●北海道函館市の『函館朝市どんぶり横丁』。名店揃いの中から、観光客だけでなく地元客からも評判なのが「朝市の味処 茶夢(ちゃむ)」です。人気の秘密を探りました。
JR函館駅のすぐそばに、函館朝市が軒を連ねます。朝から活気があり、観光名所としてとても人気。こんな朝からどうしてこんなに人がいるのか? そのお目当ては、朝獲れの魚介を存分に味わえる海鮮丼です。 ほっけ煮魚定食の驚きの光景を見る
市場内の「どんぶり横町」には19店が軒を連ね、様々な海鮮丼を楽しめるのですが、ひと際行列の店があります。それが、1976年創業の『朝市の味処 茶夢(ちゃむ)』です。
観光客の中にもリピーターが多く、地元の人も、「ここ良いよ」と人にすすめる名物店。朝から昼まで行列が絶えない人気店なのです。
函館名物のいか刺しがのった「いさりび丼」やお得な日替わり丼などどれにするか迷いましたが、「ほっけの煮魚定食」を発見し、心が決まりました。
道民は生ほっけが手に入ると、煮つけにしたり、フライにしたりして楽しみます。ほっけは足が速く、時間が経つと特有の臭いが出てしまうので、加工する前の生で食べられるのは超新鮮な証拠なのです。 しばし待っていると、「ご飯とみそ汁置きますねー」とお姉さんがやってきたのですが……。
「あ、頼んでないです……」という間もなく、小皿の説明をしてくれるお姉さん。イカゲソの煮つけ、イカワタの味噌、血合い煮など、ご飯が進む手作り総菜が全12皿がずらりと並びました。 これが行列の理由で、この小皿は全部サービス。おまけなのですって!
小皿もほっけの煮つけも全部含めて1食1000円。すごいですね。これは函館で鮮魚が食べられる店の中でも三本指に入るコスパ店。ご飯の盛りもよくて、多様なおかずと一緒に箸がどんどん進みます。
関東ではなかなか生ほっけに出会えないので、地元に帰ってきたときはここぞとばかりに煮つけやフライ、刺身でたらふくほっけを楽しみます。ぜひ、観光に来たときは、干物以外の食べ方でほっけを味わってみてくださいね。 いや~、大満足! 函館観光中は朝から気合を入れて新鮮な魚を楽しみましょう。
●SHOP INFO 朝市の味処 茶夢 住:函館市若松町9-15 どんぶり横丁市場 TEL:0138-27-1749 営:7:00~14:00 休:不定
撮影・文◎亀井亜衣子