米大統領選まもなく投票開始、歴史的大接戦の行方は? Z世代は「嘘をつく」なぜ? 「隠れハリス」とは?【Nスタ解説】
井上貴博キャスター: トランプ氏に関しては、差別的な発言が多くて過激だけれども経済を良くした実績がある。一方で、ハリス氏は融和的で多様性があるけれども、この4年間でアメリカ経済が停滞した。 ハリス氏は、この4年間「できなかったじゃないか」と。それがこれから「できる」という話をしても説得力がないととられてしまうと、ハリス氏はやりずらいのではないかと感じますが、そのあたりはどうでしょうか? TBS報道局 外信部 ワシントン支局 樫元照幸 支局長: ハリス氏はバイデン政権の一員でしたから、これまでの実績の批判をされるという立場でもあります。そのため、変化を欲しがっている有権者にとっては、ハリス氏よりもトランプ氏の方が変化をもたらしてくれるんだということで、支持が流れているという一面があるのは事実です。 ホラン千秋キャスター: 先ほど紹介したものは、数字的に拮抗しているということでしたが、どのメディアが調査するかによってハリス氏の支持率が高くなったり、トランプ氏の支持率が高かったりと本当に読めない感じになってきています。 様々な声を聞かれると思うんですけれども、肌感覚で今のアメリカの国民はどのように思っていると感じますか? 樫元 支局長: 一番聞きたいところだと思いますが、実際、どちらが優勢かというのは、どのメディアを見ても今回ばかりは「分からない」というのが答えになっています。 7つの激戦州で、1つ2つはトランプ氏がややリードかなという数字もあるのですが、それ以外は全くの拮抗状態です。 投票にどれくらいの人が足を運ぶのかによってだいぶ変わってくると思いますので、本当に先が読めない、どちらが勝つか分からないというのが正直なところです。 ■意外に多い?隠れハリスとは 大統領選Z世代は「嘘をつく」 齋藤キャスター: そして、今回の大統領選挙で予想困難にしている要因の一つと言われるのが、過去の選挙でも話題になった「隠れトランプ」の存在です。 過激な発言や差別的な発言によって、周囲からの批判を恐れ、トランプ支持を公言しない人たちが選挙に行き、結果的にはトランプ支持層が多かったということもあります。