札幌記念参戦のドゥラエレーデが今度は芝コースで躍動する

［ＧⅡ札幌記念＝２０２４年８月１８日（日曜）３歳上、札幌競馬場・芝２０００メートル］ 　北海道開催の特色である洋芝コースに加えて、近年は週中に雨が降ることが多く、過去１０年はいずれも１分５９秒台以上の時計がかかる決着だった札幌記念。金曜午前の時点で良馬場発表だが、今年も週の前半は雨に見舞われた。近年の傾向から問われるのはやはり悪路をものともしないパワー、そして少しでも馬場状態のいいコースを選択して走れる先行力に他ならない。となれば、一昨年のホープフルＳ覇者・ドゥラエレーデ（牡４・池添）の出番だろう。 　異例ともいえる前走・エルムＳ２着から中１週の臨戦過程。１６日朝は角馬場からダートコースでの調整を行った。寺田助手は「キャンターで乗りましたが、いい感じで体の硬さはないですね。ひと叩きして状態は申し分ないです」と好感触を伝える一方、「速くなくて、上がりのかかる馬場は合っているのかなと思うので、自分の形の競馬ができればいいですね」と展望を明かす。舞台適性の高さは陣営も十分に感じているようだ。 　過去５年の傾向を見ると、３着以内に好走した１５頭のうち１０頭が４角で３番手以内。前残り、あるいはマクりが利く傾向が強い。芝は今週からＣコースに替わるが、幅員の狭いコースで直線は馬場のいいところを通れるのが先行馬の特権だ。ダート戦線でワールドクラスの馬にもまれたパワー、そして前々で運べる持ち前の先行力。陣営が異例のローテを選んだことも合点がいく。強豪相手に、一昨年のホープフルＳ以来となるタイトル獲得があってもおかしくはないはずだ。