10年半ぶりにブンデスに復帰したケディラ。ヘルタを降格の危機から救い出せるか【現地発】
ブレイクした2010年W杯はバラックの代役として出場
ブンデス復帰2戦目で同点弾をアシストするなど、ヘルタで上々のスタートを切ったケディラ。コンディションを保ち救世主になるか。(C) Getty Images
ケディラが10年半ぶりにブンデスリーガに帰ってきた。新天地のヘルタ・ベルリンでは早速、技術も戦術眼も錆びついていないところを証明している。経験豊富なベテランは2部降格の危機に瀕するチームを救い出せるか。(文:ルドガー・シュルツェ/訳:安藤正純 2021年3月4日発売ワールドサッカーダイジェスト『ザ・ジャーナリスティック ドイツ』を転載) ―――◆―――◆――― 2014年ブラジル・ワールドカップ(W杯)の優勝メンバーのひとり、サミ・ケディラのブレイクは思いがけない出来事がきっかけだった。2010年5月のFAカップ決勝(チェルシーがポーツマスに1-0で勝利)。当時、ドイツ代表の主将だったチェルシーのミヒャエル・バラックは、ポーツマスのケビン=プリンス・ボアテングから危険なタックルを受けて途中交代を強いられた。診断結果は右足首の靭帯損傷で全治8週間。これで目前に迫っていた南アフ
本文:3,508文字
購入後に全文お読みいただけます。
すでに購入済みの方はログインしてください。