日本各地のご当地おでん10選!金沢おでんなどの具材や出汁・特徴などを解説
竹串に具材が刺さっているのも静岡おでんのユニークな点のひとつで、イワシやサバといった青魚をまるごとすり身にして茹でた黒はんぺんや牛スジ、コンニャクや大根、玉子などが一般的。そのまま味わうのもいいですが、イワシの削り節やカツオ節などを混ぜたダシ粉と青のりをかけて食べるのが静岡流です。
【愛知県】味噌おでん
●濃厚な味噌の味わいを楽しめる、2つの調理法がある味噌おでん 愛知県・名古屋で長年愛されている「なごやめし」のひとつで、濃厚な味噌の味わいが魅力の味噌おでん。調理法は2つ、八丁味噌などの豆味噌のダシでグツグツと長時間煮込む方法と、醤油ベースのおでんに調理味噌をかける方法です。飲食店では煮込みタイプ、家庭ではかけるタイプが主流なのだそう。東海地方のローカルフードでもある角麩や小麦粉と餅粉を混ぜた生麩、味がしみこみやすい具材が多いのも味噌おでんならではのポイントです。(取材協力:なごやめし普及促進協議会)
【石川県】金沢おでん
●金沢おでんはカニ面から加賀野菜まで地元食材が盛り沢山! 石川県の金沢おでんは明確な味の決まりがなく、それぞれのお店や家庭によって味わいが異なります。一般的にスープのベースとなるのは昆布や魚介からとった塩風味の出汁で、ほんのりと甘く優しい口当たりが特徴。具材には地元・金沢の食材を使うというルールがあり、カニの殻に身や味噌を詰めたカニ面やバイ貝などの海の幸、車輪のような形をした車麩、さらには、源助大根などの加賀野菜が入っています。通年楽しめるのも金沢おでんの魅力のひとつなので、訪れた際はぜひ味わってみてくださいね!
【富山県】富山おでん
●とろろ昆布をトッピング!昆布の旨味を堪能できる富山おでん カツオ節や昆布、塩でとった出汁で煮込むシンプルな味わいの富山おでん。1つ目のルールは、おでんの上にとろろ昆布をトッピングすることです。出汁を吸ったとろろ昆布のトロッとした食感と、深みのある昆布の旨味を楽しめます。2つ目のルールは富山県産の食材を1品以上使うこと。富山県ならではの薄切りのコンニャクを串に刺したあんばやし、白エビ入りのつみれ、かまぼこといった練り物、大根、玉子などが主流です。また、かつて県内ではラーメン屋とおでん屋が一緒だったこともあり、今でもラーメン屋でおでんを味わえます。