「エアコン」VS「電気ファンヒーター」暖房の電気代が安いのはどちら?
寒い季節になると、暖房を使用する時間が長くなり、高い電気代に悩む方もいらっしゃるでしょう。暖房器具は、製品によってかかる電気代が大きく異なります。 今回は、「エアコン」と「ヒーター」の電気代を比較しました。エアコンとヒーターでは、どちらが電気代を安くおさえられるのかを見てみましょう。 ▼「エアコン」の電気代と、灯油ストーブの「灯油代」は1ヶ月でいくらかかる? それぞれの費用を試算
エアコンにかかる電気代
エアコンは、使用環境やモード、製品によっても消費電力が異なります。部屋の広さ別に、1日10時間エアコンの暖房を使用したときの電気代を表1にまとめました。なお、今回は東京電力エナジーパートナーのホームページを参考に、電気代単価を30円/kWhして計算しています。 表1
※パナソニック株式会社「住宅設備エアコン総合カタログ2024/春号」を基に筆者作成 冬にエアコンを使用するときには、設定温度と外気温の差が大きくなるほど多くの消費電力がかかります。そのため、エアコンにかかる電気代を節約するには使い方に工夫が必要です。 経済産業省資源エネルギー庁によると、暖房の設定温度を21度から20度に下げた場合、年間で約1円の電気代が節約できるとのことです(外気温6度、2.2kWのエアコンを1日9時間使用した場合)。 ほかにも、厚手のカーテンで窓からの冷気を遮断したり、サーキュレーターで空気を循環させたりすることも有効です。
ヒーターにかかる電気代
ヒーターにはさまざまな種類がありますが、代表的なものは「電気ファンヒーター」や「ガスファンヒーター」などです。それぞれエネルギー源が異なるため、かかるコストにも差が出ます。 今回は、電気ファンヒーターにかかる電気代を見てみましょう。電気ファンヒーターの消費電力は、およそ1200Wです。1日10時間使用すると、電気代は約360円かかります。 電気ファンヒーターはエアコンに比べて消費電力が大きい分、電気代も高くなりやすいです。少しでも電気代を節約するには、設定温度を低くして、必要なときだけつけることを意識しましょう。使用時間が長くなるほど電気代がかかります。