「警察官」と「消防士」のどちらになるかで迷っている高校生の息子。共通点が多いイメージがあるのですが、仕事内容やシフトはどのように異なるのでしょうか? また、「年収」にはどれだけの差がありますか?
警察官と消防士は将来就きたい職業として人気があります。どちらも公務員であったり、就くためには試験があったりと共通点がたくさんあります。 今回の記事では、警察官と消防士の仕事内容はどのような違いがあるのか、またシフトや年収の差について解説します。 ▼「公務員は安定している」って本当? 定年退職の割合や退職金の平均額を教えて!
警察官について
警察官の仕事はある程度理解している人も多いと思いますが、改めてどんな職業なのかを確認してみましょう。 ■仕事内容 警察官の中でも以下のように種類があり、それぞれ仕事内容が異なります。
警察庁のHPを基に筆者作成 警察官は大きく6つの仕事内容に分かれており、交通や犯罪など職種によって対応するものが分かれています。 ■シフト 警察官は24時間体制で勤務にあたります。シフトは3交替制または4交替制となっています。3交替制の場合は3班に分けて当直(または日勤)・非番・公休をローテーションします。 4交替制の場合は4班に分けて、日勤・当直・非番・公休をローテーションします。4交替制は警視庁管内の警察署が取り入れており、夜間に起こる事故や事件が多いために署員の負担を減らす目的で導入されています。
消防士について
消防士は火事の際に活躍するイメージが強いですが、それ以外にも仕事があります。以下で具体的に解説します。 ■仕事内容 消防士の仕事内容の一例を紹介します。 ・火災時の消火活動 ・病院へ搬送する救急活動 ・事故や災害などの救助活動 ・予防活動、防災活動 上記の仕事は、それぞれの消防本部や消防署内での専門部隊が行っています。火災の消火活動だけでなく、救助活動も消防士の仕事の一つです。 ■シフト 消防士の勤務体制は毎日勤務と交替制の2つです。多くの消防士が交替勤務で働いています。 交替制は2部制の場合、2つのグループに分かれて勤務と休みを一日交替で行います。3部制の場合は、1日勤務し、2日休むというサイクルで行います。全国で約50%が2部制、30%が3部制となっています。 一方、毎日勤務は8時30分から17時30分までの勤務で、土日祝休みとなっています。毎日勤務は20%の職員に当てはまり、本庁や予防業務の職員、管理職の職員に導入されています。