ガザ物資搬入、イスラエル軍の活動停止後も進まず 国連が懸念
Michelle Nichols [国連 18日 ロイター] - 国連報道官は18日、パレスチナ自治区ガザへの支援物資搬入が進んでいないと懸念を示した。イスラエル軍がガザの一部地域で軍事活動を停止しているものの、無法状態や食料不足に直面する人々の混乱により、ケレム・シャローム検問所からの搬入は増加していないと説明した。 イスラエル軍は16日、ケレム・シャローム検問所からサラ・アル・ディン道路を経て北に向かう道路沿いで毎日午前8時(日本時間午後2時)から午後7時(同翌日午前1時)の間軍事活動を停止すると発表した。 国連のファルハン・ハク報道官は、こうした動きを歓迎するとした上で、支援物資搬入の増加にはつながっていないと指摘。ケレム・シャローム検問所とサラ・アル・ディン道路の間の地域は非常に危険だと述べた。 「(人々が)支援物資を受け取れない理由は戦闘だけではない。この地域には警察も法の支配も存在せず、物資輸送は非常に危険だ」と説明した。 「支援物資が現地に到着すると、飢えた人々は、これが自分たちにとって最後の食糧になるかもしれないと心配する」と述べ、「物資が到着した時にパニックが起きないよう定期的に物資が供給されることを人々に保証する必要がある」と語った。