少しかわいそうな板挟みキャラで殺し屋デビューの草川拓弥が「ベビわる」で見せる新境地!
──この作品を通して感じた手応えや貴重な体験をしたなと思うことはありますか? 「夏目のボスである宮原役の本田博太郎さんといろいろお話ししたことです。撮影でご一緒するシーンが多かったこともあって、実は、いちばんお話しさせてもらったのが本田さん。カメラが回っていなくても、宮原と夏目の関係性を感じたいなと思って隣にいさせていただいて。僕は“先輩、後輩”のような、いい意味での上下関係ってすごく大切だと思っているんですよ。だから、台本に描かれていた宮原と夏目の関係性に共感するところがたくさんあったんです。本田さんの芝居理念とか、いろいろなお話が聞けたのはすごく貴重な経験になりました」 ──夏目は宮原に6年もの間、仕えてきた男です。草川さん自身、長年頑張ってきたと言えることは何ですか? 「本田さんとお話ししていて思いましたが、どんなことでも、続けることは大事だと思います。しんどくても続けることはすてき。僕は…なんでしょうね。もちろん仕事は頑張っているとは思います。もちろんお仕事は頑張ってはいるのですが、あまりそれを表に出したくないなと(苦笑)」
──夏目は後半、ある隠れた才能を発揮しますが、草川さんは“自分にはこんな特技があったんだ”と思った経験はありますか? 「え~、なんだろう。(考えている時に番組スタッフが『阪元監督が草川さんはコメディーが分かっている人の芝居をすると言っていました』と発言)え? そうなんですか!? それはうれしいです! 僕、お笑いが好きなのでそこの感覚を出せたのかもしれないですね(笑)」 ――草川さんの新しい挑戦が見られる本作、後半に向けた見どころを教えてください。 「第3話からいよいよ、ちさまひが宮原のいるカナリア製作所というところで一緒に仕事をしていくことになります。第1話でも宮原と夏目の関係に関するにおわせはありましたが、それがもっと立体的に見えてきて、ガラッと展開が変わります。どんどん夏目がおかしくなっていくさまを楽しみにしてほしいと思います。僕自身、そんな夏目を演じることで演技の振り幅が広がったという実感もありますし、新しい僕の姿も楽しみにしてください」