時代を先取りしすぎた斬新なスタイリング! アメリカ生まれのホンダ「エレメント」とは
ホンダ「エレメント」とは
時代が遅すぎたといわざるを得ませんね。これまで数々の個性的なモデルが誕生してきましたが、個性が強すぎるモデルほど当たりはずれが激しいものです。ここで紹介するホンダ・エレメントは、時代にマッチせずに、販売不振により絶版車となっています。クルマに自由な雰囲気を求める現在ならば、大ヒットしたかもしれませんね。 【画像】ホンダ「エレメント」の画像を見る(10枚)
まずはそのエクステリアデザインをご覧ください。ミニバンのようでもありSUVのようにも見える不思議なキャラクターですが、生まれはアメリカです。ビーチで安全を守るライフセーバーやサーファーの足とし…、というのがコンセプトのようです。 バンパーやフェンダーなどが無塗装の樹脂で成型されています。汚れや傷に強いクラッティングが施されていたのです。それがチームな印象だとのことで受け入れられなかったのですが、それがむしろステイタス区なっている現代だったら…。そう思わざるを得ません。 エレメントが日本デビューしたのは2003年です。そのころの観音開きのイメージは御料車であり、偶然にも観音開きのマツダRX-8が誕生した年ですが、むしろスライドドアが流行していた時代でしたので、その点でもユーザーに抵抗感があったようです。
搭載されるパワーユニットは、直列4気筒2.4リッターです。4WDシステムですから、ビーチでもスタックする心配は少なかったのです。ですが、アメリカを優先して開発されたことでボディはけして小さくはなかった。全長は4.3mですが、全幅は1.8mを超えます。ぜんこうは1.79mです。 まさにミニバンのようでもあり、SUVのようでもあります。当時の日本の道に馴染まなかったようです。 最も、最近のクルマはとても大きくなっています。やはり時代が遅かったのかもしれません。 それにしても、コンセプトへの徹底ぶりには目を見張るものがあります。インテリアには、無数の収納ポケットがあります。オーバーヘッドにはサングラスホルダーがあり、カップホルダーも豊富です。ドアサイドにはマガジンラックがあり、なんとシートバックには、スケボーなどを収めるネットまで装備されているのです。