「アディダス」、ランニング旗艦モデル“アディゼロ”最新作を発売 箱根駅伝シェア1位奪取へ
「アディダス(ADIDAS)」を運営するアディダス ジャパンは11月27日、2024-25年の駅伝、マラソンシーズンに向けたシューズやアパレルのランニングコレクション“アディゼロ エキデン コレクション(ADIZERO EKIDEN COLLECTION)”を発売した。メインとなるレーシングシューズ“アディゼロ アディオス プロ 4(ADIZERO ADIOS PRO 4、2万8600円)”は世界に先駆けて日本で販売。“エキデン コレクション”の発表会見には、今シーズンの大学3大駅伝のうち既に2冠を手にしている國學院大学チームも登壇した。 【画像】「アディダス」、ランニング旗艦モデル“アディゼロ”最新作を発売 箱根駅伝シェア1位奪取へ
“アディゼロ”はもともと、「日本人を速くする」を合言葉に、05年に日本で開発を始めたパフォーマンスランニングシューズのシリーズ。日本人向け足型開発などを行い、実績につなげてきた。初代モデル開発から約20年が経ち、現在では世界の有力選手が着用し、さまざまな記録を打ち立てている。「アディダス ジャパンとして、ランニングカテゴリーの根幹が“アディゼロ”」(冨田和征アディダスマーケティング事業本部シニアディレクター)と位置付けている。
“エキデン コレクション”は、レーシングシューズとして“アディゼロ アディオス プロ 4”と、軽量レーシングモデルの“アディゼロ タクミ セン テン(ADIZERO TAKUMI SEN 10、2万2000円)”、薄底ながら高反発のオールラウンドモデル“アディゼロ ジャパン 9(ADIZERO JAPAN 9、1万7600円)”の3型をラインアップ。他、トレーニングシューズ4型(9900~3万9600円)をそろえ、一般ランナーや中高の陸上部学生など、幅広い層のニーズに応える。全7モデル共通で、「集中と情熱」を表すというシルバーと赤のデザインを採用した。
試着練習会も全国8都市で開催
24年年初の箱根駅伝では、「アディダス」が12年からパートナーシップを結ぶ青山学院大学が優勝した。しかし、同大会での「アディダス」の選手着用率は18.3%(出典:アルペングループマガジン)と、「ナイキ(NIKE)」の42.6%(同)、「アシックス(ASICS)」の24.8%(同)に次ぐ3位。「非常に悔しい思いをした。箱根シェアナンバーワンはわれわれの目標の一つ」と冨田ディレクター。25年の箱根は青山学院大に加え、22年からパートナーシップを結んでおり今季勢いに乗っている國學院大、サポートしている創価大、大東文化大をはじめとした選手が「アディダス」着用予定で、シェアナンバーワン獲得に期待がかかる。
駅伝出場選手のようなトップアスリートだけでなく、一般ランナーへの訴求にも注力する。発売に合わせて、東京・渋谷のミヤシタパークの「アディダス」店舗では、入口すぐに“エキデン コレクション”を展示。1月末にかけては、全国8都市でフルマラソンでサブ4以上を目指すランナーを対象に“アディゼロ”シューズを貸し出すランニング練習会を実施する。東京・表参道のランニングジム「ランニングサイエンスラボ」でも、“アディゼロ”を試着して低酸素ランニングができるメニューを用意した(12月27日まで)。