アジアブランド価値調査、サムスンが首位 日本企業はソニーが最高位…上位4割を占める
日経リサーチが実施したアジア主要8か国・地域におけるブランド価値調査の2024年版によると、韓国の電子機器大手・サムスンが首位を獲得したことが明らかになった。上位3位までを外国企業が独占し、2位にドイツのアディダス、3位に米国のアップルが入った。日本企業では、SONYが4位につけた。 【画像】ランキング上位20位(サムスン電子提供)・マレーシアでは「サムスンギャラクシー駅」が地下鉄に…タイでも駅全面ジャック(現地写真) 10月18日付の日経新聞などで公開された本調査では中国、台湾、タイ、インド、ベトナム、インドネシア、マレーシア、フィリピンを対象に実施。日経独自のブランド価値の総合指標を算定したものを取りまとめている。
中国市場を除くアジア圏では日本企業の存在感大
首位を獲得したサムスンはスマートフォンのGalaxyシリーズを筆頭に、テレビやディスプレイといった電化製品や、メモリなど半導体まで手掛ける。国別調査によると、特にベトナムで1位、タイとインドで2位、フィリピン、インドネシアで3位を獲得するなど、中国と台湾を除く東アジア・東南アジア各国で高い評価を得たという。 日本企業の動向としては、SONYが最上位の第4位を獲得。日本企業はトップ50内に20社がランクイン。SONYに続き、HONDAが6位、TOYOTAが7位、Panasonicが9位と、4社がトップ10入りを果たし、自動車関連と電子機器関連が上位を多く占めた。 一方の中国市場では、上位10社中4社を中国企業が占める結果となった。家電のハイアーが1位、電気自動車のBYDが3位、ネットサービスのテンセントが5位、美的が6位と上位に名を連ねた。一方で日本企業は苦戦を強いられ、最高位でもTOYOTAの16位にとどまるなど、他のアジア地域と比較して異なる結果になった。 また、各企業のブランド価値は国・地域によって大きな差異が見られたとも分析。例えばHONDAは、タイとインドネシアで1位、インドで3位を獲得する一方、マレーシアでは14位、中国では19位、台湾では37位と、進出地域による評価の違いが浮き彫りとなった。 レポートは日経リサーチ(nikkei-r.co.jp)にて公開されている。 1. SAMSUNG 2. adidas 3. Apple United States 4. SONY Japan 5. NIKE United States 6. HONDA Japan 7. TOYOTA 8. Microsoft 9. Panasonic 10.BMW
編集部 経済・社会担当