どんなバイクか説明できる? 古いバイクで度々目にする「レストア済み」の意味
そんな、古いバイクをベースに新車のような状態を目指すのがレストアですが、レストアでのトラブルを耳にする事も度々あると思います。 その多くは、レストア済み車ということで買ったのに、調子が悪いというもの。パッと見はきれいなので信じ込んでしまいますが、実際は見えるところだけきれいにしただけという悪質な車両も多々売られているのが現実。 詐欺行為のように思えますが、そもそもレストアという定義があいまいで、なかにはプチレストアやセミレストアという言葉があるほど。完全なレベルではなくても、レストアとして販売されている事も多くあります。 このあたりに販売者と購入者の意識のズレが出てしまったり、なかには騙して売るという例も発生したりする訳です。
そもそもレストアというのは非常に手間と時間がかかるもので、パーツについてもデッドストックを使ったりするなど、実費もかかります。 トラブルを防止するためには、車体価格とレストア費用を比較することが大切で、安いのにレストア車というのはありえないということは頭に入れておきましょう。 レストア車をトラブルなく購入するためには、内容の確認を怠らないようにするのもトラブル回避のコツで、購入する店で作業した車両なら、作業中の写真を確認させてもらうなども有効。 ざっとした計算ですが、1日8時間作業して20日かかったとして、160時間。時間工賃8000円と安めに見積もっても、工賃だけで160万円になります。これにベースとなる車体代、部品代、外注加工代がブラスされるので、総額は推して知るべし。 また、愛車をレストアしてもらう際も、費用だけ払って実際にやっていなかったということはあり得るので、しっかりとした見積もりとショップや業者選びも大切。有名だから信頼ができるとは必ずしも言えないので、注意してください。
近藤暁史