パドレスが敵ファンを“締め出し” 異例チケット販売に米メディアも批判「ドジャース・ファンが入らないように必死だ」
激しく火花を散らしてきたライバル対決は、大一番を前にヒートアップしている。 現地時間10月5日から大谷翔平と山本由伸が所属するドジャースと、ダルビッシュ有と松井裕樹が所属するパドレスは、地区シリーズ(5回戦制)を戦う。同じナ・リーグ西地区の覇権を争ってきた両軍の対決は小さくない注目を集めているのだが、そのチケットの販売が波紋を呼んでいる。 【動画】パドレス本拠地で巻き起こる「LAを倒せ」コールシーン 今回の地区シリーズはロサンゼルスでの2戦を終え、7日(現地時間)からはサンディエゴで第3・4戦が開催予定となっている。この2戦のチケット販売に関してパドレスは、ロサンゼルスの居住するファンがチケットを買えないよう制限を変えたというのだ。 米スポーツ専門メディア『Bleacher Report』の野球アカウント「B/R Walk-Off」は公式Xで、チケット購入サイト上で共有されている“重要なお知らせ”を拡散。そこには「ペトコ・パークはサンディエゴに位置しています。このイベントの発売はサンディエゴ・カウンティ、サザン・オレンジカウンティ、ウェスターン・アリゾナ、ラスベガス、またはその周辺の居住者のみに制限されています。それ以外の居住者が購入した場合、チケットは予告なしにキャンセルされ、返金されます」と記されている。 無論、ビジターチームのファンにとっては厳しいと言える対応には批判が噴出。ドジャースのありとあらゆる情報を発信している専門サイト『Dodgers Nation』は、「パドレスはロサンゼルスから来るドジャース・ファンがペトコ・パークに入らないように必死になっている」と指摘。ライバル球団の対応を皮肉っている。 「パドレスは巨大な影から抜け出そうと必死だ。実際、ドジャースはカリフォルニアの心臓であり、魂だ。最近の動向からしてもパドレスはペトコ・パークが“青い海”になり、ドジャース・ファンが埋め尽くすことを避けたいと願っているという見方をより強めざるを得ない。短期決戦となるポストシーズンではホームアドバンテージが重要であり、パドレスは地の利をどうにかして作りたいだけだ」 ホームとビジターの席が明確に分かれている日本的には考えにくい対応ではある。果たして、パドレスの“策”は吉と出るだろうか。野球ファンからの批判や疑問の声もあるだけに、試合結果が注目される。 [文/構成:ココカラネクスト編集部]