日本最大級のピッチコンテスト「IVS2024 LAUNCHPAD KYOTO」開催! 優勝賞金1,000万円を獲得したスタートアップは?<後編>
<RENATUS ROBOTICS>超高効率の自動倉庫システム
東大発AI・ロボティクス企業TRUST SMITHグループから独立して2022年に創業したRENATUS ROBOTICSは、超高効率の自動倉庫システム「RENATUS」を提供する。 同社では、自動倉庫システムに必要なラック、ロボット、アルゴリズム、昇降機をすべて自社開発。ロボットは自転車と同じ速さで同時に最大2,000台が作動する。このロボットがアルゴリズムによって倉庫内を自動走行し、該当のコンテナをステーション(ピッキング台)に配送する。ステーションで人が該当商品をピッキングすれば出荷準備が整うわけだ。 従来、人が行うと約4分ほどかかっていた作業が、RENATUSの自動化により約12秒まで削減されるという(ロボットの稼働時間は含まない)。 ビジネスモデルは主に2つ。1つは「買い切り型」で、1社の導入予算は3~30億円となる。もう1つは中小企業向けの「SaaS型」だ。同社ではピッキング作業も自動化できるようピッキングアームの研究も進めているという。
1,000万円を獲得したのは「RENATUS ROBOTICS」
本ピッチイベントでは、オーディエンス賞、2位~5位、そして1,000万円が付与されるスタートアップ京都国際賞が発表された。受賞企業は以下の通りだ。 <オーディエンス賞> 超高効率の自動倉庫システム「RENATUS ROBOTICS」 <5位> 人工衛星を使って価値ある不動産を探す「WHERE」 <4位> 1話3分のショートドラマアプリ「BUMP」 <3位> 生ごみを高速分解する微生物群「komham」 <2位> 衛星データ解析プラットフォーム「Solafune」 <スタートアップ京都国際賞> 超高効率の自動倉庫システム「RENATUS ROBOTICS」 1,000万円を手にしたのは、超高効率の自動倉庫システム「RENATUS」を提供する「RENATUS ROBOTICS」だった。登壇したファイナリストは総じてレベルが高かったと審査員たちは驚きの様子を見せており、RENATUS ROBOTICSのみならず10社の今後の展開に期待が集まりそうだ。
文:小林香織