有明、西日本短大付など8強出そろう 高校野球秋季九州大会
高校野球の秋季九州大会は27日、大分市の別大興産スタジアムなどで1回戦4試合があり、準々決勝進出チームが出そろった。 有明（熊本2位）は海星（長崎1位）に延長十一回タイブレークの末に7―6で逆転サヨナラ勝ち。沖縄尚学（沖縄1位）は佐賀北（佐賀2位）との接戦を3―2で制した。今夏の甲子園に出場した西日本短大付（福岡1位）は聖心ウルスラ学園（宮崎2位）に14―2で七回コールドの大勝。鹿児島実（鹿児島2位）は今夏の甲子園に出場した明豊（大分1位）に2―1で競り勝った。 28日は別大興産スタジアムで準々決勝2試合が行われ、育徳館（福岡2位）―柳ケ浦（大分2位）、エナジックスポーツ（沖縄2位）―壱岐（長崎2位）が対戦する。 秋季大会の結果は、来春の選抜大会の出場校を選考する際の資料となる。九州地区の一般選考枠は4。【藤田健志】 ◇沖縄尚学・比嘉公也監督 （先発した最速150キロ左腕の1年生・末吉良丞は）無表情で投げるタイプの子なのに、初回から笑って投げていた。緊張しているのかなと嫌な感じに見えていたが、粘ってくれた。入学する前はコントロールが悪いと聞いていたが、悪くなく、伸びしろがある。 （打撃は）1試合の中で1人1回でいいので、決定打を出す取り組みをやってきた。打ってほしい6番、7番に長打が出た。 ◇鹿児島実・宮下正一監督 夏は3年生だけで、2年生をベンチに入れてなかったので総入れ替えだった。心配だったし経験不足と思っていたが、今日の試合は練習試合の20試合分にあたるくらい、いい経験をさせてもらった。 （先発の）大野（純之介）は失投もあったが打ち損じに助けられた。ボールのキレと緩急で抑えるタイプ。兄貴（プロ野球・ソフトバンクの大野稼頭央）のように力でいける投手ではない。打順が2番も初めて。マウンド上で攻めさせたかったので、打順を上げてテンションを上げさせようと思った。1打席目のバントで、マウンドに上がる前に全力疾走ができて、体のキレも出てきた。 新チーム当初から鹿実史上最弱と言っている。最弱を前面に出して一試合でも多く戦っていきたい。
