海自の潜水手当不正、新たに8人 懲戒処分、過大支給も
海上自衛隊は27日、潜水訓練の実績を偽り潜水手当を不正受給したとして、新たに隊員2人を免職、6人を停職の懲戒処分にした。請求書類の確認不足などの事務的ミスで手当を過大支給したとして他に78人を処分した。既に公表した分を合わせ処分者は計160人、不正と過大支給の合計額は6300万円に上る。 不正受給の8人は、これまで免職・停職になった59人と同様に潜水艦救難艦「ちはや」と「ちよだ」の所属で、艦艇や隊員の救難に当たるダイバーだった。同僚は不正を黙認し、慣習になっていたとみられる。 海自は8人の金の使途については「給与と合わせて口座に振り込まれており、確認できなかった」と説明。なぜ不正に及んだかは「差し控える」と明らかにしなかった。 過大支給は大湊、佐世保両警備隊など計9部隊で確認。計画より訓練の参加者が少なかったことを十分確認せず手当の請求を認めたなどとして管理担当の4人を停職の懲戒処分に、74人を内部規定に基づく訓戒や注意にした。いずれも故意性はなかったとしている。